「みんなのベストな”いいね!”が、必ずしも僕の”いいね!”ではない」
“息子は僕の邪気のない顔、形”
だそうだ。
いろんな人から、「お父さんそっくりですね」と言われる輪人。
私は自分が息子と似ているとは、なぜかあんまり思わない。
“人相”
それなんだと思う。
人は生まれてから、いろんな経験を重ね、元ある顔を変えていく。
目尻が垂れ下がりっぱなしの人もいれば、常に他人を目で殺すような顔つきをしている人もいる。
昔から競争が大嫌いだった私は、常に自分の顔を他人の顔と同じように似せていた。
みんなが笑えば、自分の感情は無視して無理やり広角をあげる。
ときに悲しくもないのに、顔を伏せて横目で他人の様子を伺う。
たぶん、僕の天性からのHSPが原因なんだろう。
“Everyone's best choice is not necessarily my best choice.”
「みんなのベストな”いいね!”が、必ずしも僕の”いいね!”ではない」
できれば息子には、「他人を気遣っても、他人の顔色を真似る人間」にはなってほしくないな。
40年後の息子の顔が、今から楽しみだ。
もしかしたら私は生きてはいないかもしれない。
ほんの少しだけど、42歳になった息子の顔が、自分に似ていると嬉しい。
だって、私は限りなく幸せな毎日を他人から享受しているからだ。
だれかの横顔を真似せずとも。