Kishi Ryohei

株式会社ルート(https://note.com/ic_root/)でデザインプログラムマネージャーをしています。 登山と日本酒が趣味です。日々の活動の中で発見したことを書いてます。

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最近の記事

未来の話をするために

こんにちは。rootの岸です。 SaaSアドカレ20日目を担当するはずが、遅れに遅れての提出となり恥ずかしい限りです…。 気を取り直して、今日はrootの中で時折話される「未来の話をしよう」という態度について、書き散らしてみようと思います。 さて皆さんは組織の中で「未来の話」がどれくらいできていますか?将来的にこういう状況を達成したいとか、この状態を脱したいとか、小さなことから大きなことまで色々とあると思います。 一方でこれは普段、なかなか優先度が上げられないトピックなん

    • 組織でデザインする身体性を得るための小さな工夫

      こんにちは。rootの岸です。 今年はコロナが明けたということで、本当にたくさんのイベントが行われましたね!そして不思議なことにDesignShipやSpectrumの登壇資料を眺めていると、デザインという壁を捨てて違う領域に染み出していく、みんなでインクルーシブにデザインできるようになる…そんな話がかなり多かったように思います。 その中で「じゃあ、デザインとは何をやることなのか?それは事業、もっと言えば集まって何かを成すとき、つまり何に役立つの?」ということを考えることも多

      • 当事者であり俯瞰者であるデザインパートナー

        こんにちは。rootの岸です。今年もアドベントカレンダーの季節がやってまいりましたね! 今年のrootのアドベントカレンダーのテーマは「事業と組織の成長を共に実現するデザインパートナーとしてのTRYと可能性」です🔥 突然ですが、皆さんが思う良いデザインパートナーはどんな人だと思いますか? 私たちのMissionには「クライアントの事業成長に貢献できるよう、最も身近なデザインパートナーとして伴走していくことを約束します。」という一文があります。 そのためには、クライアントの事

        • あらゆる事業の価値を届けるために 〜クライアントワークにおけるDPMの活動について〜

          こんにちは。rootでDPM(デザインプログラムマネージャー)をしている岸です。DPMをしている、というくだりを毎回書いている気がするのですが、rootのDPMって何?という話はあんまりしてきませんでした。 僕もその意味がわかるまで時間がかかったのですが、色々な人と話を重ねたり、ネット上の記事を読んだりする中でわかってきたことがあるので、それを整理しつつ、どうDPMを推進しようと考えているか、について書いてみます。 現在進行形で取り組んでいることなので、曖昧なこと、不十分

          壁打ちは補助じゃなくて一緒につくる方法のひとつ

          rootのマネージャー岸です。 今日は壁打ちの素晴らしさについて書きます。とりわけ「壁打ちのようなことをしないのがベテラン」という考え方、本当にもったいない!ということを伝えたい一心で書きます。 (ちなみにここでいう壁打ちは、あんまり目的や観点を定めずに、かといってレビューとも言えないような、あるテーマの上で発散的に意見や想いを伝え合う場、のようなものをイメージしてます。) 壁打ちはスキルのない人がお願いすること? この記事を書こうと思ったきっかけになったのは、あるときメ

          壁打ちは補助じゃなくて一緒につくる方法のひとつ

          自分の意見を考える前にまず感覚をキャッチしよう

          rootの岸です。 最近僕の中で「ものすごく真面目だし熱意も理解力もあるのに、自分の意見が持てず、何を言えばいいかわからない」という状況を打開できずに困ってしまう人、けっこう多いのではないか、という仮説を持っています。 なぜそういう状態になるのかを考えているうちに、この「何を言えばいいかわからない」にはいくつかの段階があるのではと思えてきました。 例えばある話が行われている中で「何を言えばいいかわからない」状態は、以下のように分解できそうだと考えています。 話を受け入れる

          自分の意見を考える前にまず感覚をキャッチしよう

          発散収束の習熟度ごとに、手順の違いがあるかもしれない

          収束発散の過程について調べてみると、その方法については色々な情報が得られますが、そこでの頭の使い方がどうなってるのか、みたいな話はあまり聞くことがありません。 僕もこのあたりのことについて、最近もんもんと考えていたのですが、習熟度合いと思考過程にはいくつか類型がありそうだという直感を得たので、そのことを書きます。 もしかすると、以下のような悩みを抱えている方のヒントになるかもしれません。 漠然とアイデアを出しても、うまく行かないと感じている 多くのものを参考にしているの

          発散収束の習熟度ごとに、手順の違いがあるかもしれない

          主体的に意見するための考え方と、こっそり訓練する方法

          こんにちは。rootの岸です。 root Advent Calendar 2022の4日目の記事です。僕が登録したはずなのに、なぜか明日も僕が書くことになってて首を傾げています。 さて、皆さんは「話の流れはなんとなく追えるのに、なぜか意見もできない」「言われたことはできるが、自分で仕事を作る方法がわからない」という経験、ありますか?僕にはたくさんあります。 こういう時、ある意味では、全然わからないよりもモヤモヤとする状況かもしれません。特に新しい分野や、専門性の高い領域を

          主体的に意見するための考え方と、こっそり訓練する方法

          成長は、自分を手放すことからはじまる

          これはroot Advent Calendar 2022のDay1記事です。 rootで働き始めてから、とりわけ「成長すること」について、いろいろな形で実感することが多いです。リアルタイムで成長していく事業と向き合ったり、チームやメンバーがより良くなる方法を考えたり、そういった機会に恵まれています。 本当はふりかえり記事を書こうと思っていたのですが、この数年は「成長すること」を身体的に捉え直せたのが大きな学びだったので、このことを書いてみます。 成長 = 何かが伸びるこ

          成長は、自分を手放すことからはじまる

          Xデザイン学校第4回

          今回のXDAは、個人的には神回でした。私の中では、大きく3つの事柄についての学びがあったので、その話をします。 インタビューの難しさ事前インタビューを2人に行う中で、その難しさが具体的にどのようなポイントにあるのかを改めて考えました。 そもそも人選が難しい インタビューの精度は、インタビュアーのスキルと、インタビュイーの引き出しという2つの側面が大きく作用します。インタビュアーのスキルは頑張って伸ばすことが出来たとして、本当にこのインタビュイーが良いのかどうかは、あとでな

          Xデザイン学校第4回

          Xデザイン学校2019マスターコース 第3回

          目標をデザインするXデザイン学校第3回は、目標やビジョンは次々と変わっていくため、目標やビジョンをデザインする立場になる必要が、いずれ出てくるという旨の講義からスタート。プロジェクトにふさわしい新しいプロセスやメソッド、つまり目標を作るのに必要な道具すらも、自分で作っていく姿勢が必要だというお話でした。 ここ数年でたくさんのフレームワークが流行るようになりましたが、実際に使おうとするとそのままでは使えなかったり、そもそもの思想を理解してないと意味のない結果に繋がったりするの

          Xデザイン学校2019マスターコース 第3回

          Xデザイン学校2019マスターコース 第2回

          6/21のXデザイン学校参加してきました。ちょっと遅刻してしまって反省です。 さりげなく行われるチーム分けはコース関係なく同じようです。私は2回目でしたので、「このチームで最後までやるのだろう」と思いながら名前を書いたのですが、最初に参加したときは「え!?これで最後まで行くの?」という気持ちだったのを思い出しました。(なおnoteに過去のブログも全て公開しております。ご参考になれば幸いです。) Unlearn : 学びのフェーズと自分の気持ちUnlearn、つまり学びのフ

          Xデザイン学校2019マスターコース 第2回

          Xデザイン学校大阪分校公開講座+次年度説明会に参加しました

          転職活動の山場が終わって気が緩んだのか、風邪を引いてしまい、ちょっと頭がぼーっとしていました。講義中にたくさん咳をしてしまって、すみません。 プラットフォーム全体的な講義の内容について、前年度よりもプラットフォームのお話に比重が置かれている印象を受けました。(というよりもUXのお話があまりありませんでしたね。)この講義が、本質的には儲かるビジネスを作るための講義であることを改めて認識させられた次第です。UXDやHCDが古い、という先生の発言の真意は、この辺りにあるのだと思い

          Xデザイン学校大阪分校公開講座+次年度説明会に参加しました

          Xデザイン学校第9回 アクティングアウト

          感じ取る手段としてのアクティングアウト今回はアクティングアウト+発表という流れでしたが、私たちのチームではそれまでに、サービスの根底にあるUXパターンが、しっかりとサービスに根付いているかをチェックしてきました。 その分、おそらくサービスの体をなしてはいたものの、そのサービスに危険はないか?という大事な大事なチェックポイントを見過ごしていたようです。我々のサービスの元ネタの一つはUberですが、実際にUberの運転手が増えすぎて生活が困窮したり、乗員が顧客を射殺する事件も起

          Xデザイン学校第9回 アクティングアウト

          サービスデザインワークショップ2018 Kyoto

          今回は、いつもの講義とは離れて、京都で行われた台湾のサービスデザイナーの方々とのワークショップに参加しました。たくさんのことがありすぎて、どうまとめるかまだ決まってないですが、いつも通り、自分の中に生まれた気持ちをベースに書いていこうと思います。 KIT D-Lab. + Softdevice Inc.の見学京都工芸繊維大学では、溢れんばかりのモノづくりへのモチベーションを感じることができました。もっとも興味を惹きつけられたのは、台湾の方からの「京都っぽさと日本っぽさの違い

          サービスデザインワークショップ2018 Kyoto

          Xデザイン学校第7回 ストーリーテリング

          今回は、前日に改めてユーザーインタビューを行ってから講義に臨みました。前回のユーザーインタビューについて、あまりうまく行っていなかったのではないか、という疑問をチームのみなさんが持っていたためです。 実は僕はあまりそう思っていなかったのですが、いざやってみると、なるほど以前のインタビューは間違いかもしれない、と感じる発見がありました。 前日の再インタビューでの気づきもしユーザーに動機→行動→感情という流れがあるとしたら、私たちは「なぜそうした?」という質問で行動から動機を導

          Xデザイン学校第7回 ストーリーテリング