否定はしない。受け入れる。そして認める。
こんにちは。
青山にてフリーランスとして美容師をやっております加藤亮平と申します。
突然ですが人ってそれぞれ「マイルール」を持っているものがあると思うんです。
例えば、
・「〜〜を食べるならこの店」
・「△△するならこの人」
・「〇〇するならこのやり方」
などなど、ちょっとしたことでも自分の好みや相性の違いから普段の生活の中でも無意識のうちに選んでいるコトやモノって考えてみるとたくさんあるはずです。
美容師さんのカットで例えるなら同じスタイル切るのにもトップから入り始める人もいるしアンダーから切り始める人もいる。
そもそも同じスタイルであっても10人いたら10通りの切り方があったりしますよね。
これの根本の一つにあるのが「価値観の違い」なのかなと僕は認識しています。
視覚的や味覚のようにわかりやすく判断できるものもあれば論理的思考に基づくものもある。
それに加えてカットの手順のようにこれまでの経験から染みついた感覚で判断しているものも多くあると思います。
ここはちょっと軽い方が可愛いなとか、もうちょっとシャープな方がクールだなとか。
ちなみに僕はビール飲むならスーパードライって決めてます。
揺るぎないマイルール。(これはただの好み。笑)
ただこの価値観、自分と違ったものを持つ人に出会うと違和感を感じることも多いですよね。
▪️『なんでこの人はこうなんだろう』
▪️『なんでこの人はこんなことするんだろう』
▪️『なんでこの人はわかってくれないんだろう』
▪️『なんで一番搾りなんだろう(これはただの好み)』
などなど。
価値観の違う人と出会ったときにこんな小さなモヤモヤが積み重なることでストレスを感じるという人もいるでしょうし、時には「なんやねんそれ」と指摘し否定したくもなります。
でもその感情は間違っていなくて僕はむしろ正しいと思うんですよね。
自分が今まで「こうだ!」と信じてやってきたコトやモノに対して90度違う角度から攻めてこられるとそりゃ誰だってびっくりするのは当然です。
何よりそれを素直に許してしまうと逆に自分を否定することにもなりかねません。
僕は少し前まで全て自分が正しいと肯定し、心の中では他人の価値観を否定するタイプの人間でした。
文字に起こすとすごい嫌なヤツみたいですね。笑
今まで育ってきた環境の中で先輩から教わってきたことやそれに沿って正しいと思いやってきたことが自分の中では一番の正義であるのは当然です。
なんならそれを貫かないとは今までの自分や教えてくれた先輩、そして周りの環境を否定することになるとも思ってました。
僕がフリーランスを選んだ理由もこれまで積み上げてきた自分の価値観を大事に美容師を続けたいという思いがあったからかなと思います。
「他人の価値観とぶつかることなく自分を認めてくれる環境を自分だけで作りたい。」
誰かのせいにしないように誰の力も借りなくていいように。
僕は今シェアサロンというコミュニティーのなかで美容師をさせてもらってます。
このコミュニティーはおそらくですが僕のように自分の価値観を信じ、それを大事にしようと集まった美容師さんたちが多いんじゃないかなと思うんです。
そしてたった二年ですがそこで美容師をやってみて感じたことは、自分だけを肯定し他人を否定してちゃダメだなということ。
「なんだよそんなことか。」、そう思った人もいるかもしれません。
とはいえ美容師というのは職人であるがゆえ、特に自分を強く持つ人が多いはずなので「他者を否定をしない」ということができている美容師さんて結構少ないのではないかなと思います。
ドキッとした美容師さん多いはず。
でもここで間違ってはいけないのが、他者を否定しいなで他人のルールに従うということではなくて、あくまで自分の価値観は大事に貫くべきだということです。
これまでの経験は否定しなくていいですし、誰だってその経験や自分の価値観は認めてもらいたいと思うのは当然です。
であるならば自分と同じように他者もそれぞれの価値観に基づいた自分のルールを持っているということを理解し受け入れ、相手の価値観を認めるということが大事なのではと思います。
・・・
だって一人はいいけど周りを否定し続けて独りぼっちになるのって嫌じゃないですか?
いくらフリーランスとはいえ一人の時間は欲しいけど独りの時間て寂しいじゃないですか?笑
ビールだって独りで飲むよりもみんなで飲んだ方が美味しく感じるし、例えばそこで自分以外の人がキリンやサッポロのビールを飲んでたって楽しい。
(この例えはちょっと違うか。笑)
目指すべきところは個々が飲んでいるものを統一することではなく、みんなで飲むという時間を共有できることに価値を見出すということだと思うんです。
楽しい方がいい、答えはいつだってシンプル。
シェアサロンというコミュニティーもいろんな価値観を持った美容師さんが同じ時間を共有することに価値があると思うんです。
だったら否定し合って平行線たどるよりも認め合って交わって、かつその中で個々の価値観を共存させればいい。
自分が気にくわないことがあったらついつい相手に対して否定的なことを言ってしまいそうになることもあるかと思います。
でももしそれが自分にも身に覚えある失敗であるなら、指をさして否定する前に認めて理解する優しさを持つということ。
これが美容師として、また人しても成長できるチャンスなのかなと思います。
まだまだ僕の成長曲線は緩やかですが毎日ちょっとした価値観のすり合わせができる環境に感謝してます。
Twitterでは僕の成長曲線をリアルタイムで発信しています。
よかったら覗きに来てください。
ではまた。