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暇があると妄想をするよねという話、あるいは、牛乳の種別を7種類言えるとかっこいいよねという話

私は暇があると妄想をしている。

この表現はちょっと変態っぽい感じがしてしまうので言い換えると、暇があると脳内シミュレーションをしている。
もし誰かにこんなこと聞かれたら、こう返したらいいんじゃないかしら、こう答えられたらかっこいいんじゃないかしら、そんなことを長々と考え続けている。
そう、ものすごく非生産的。

え、どんな質問を想定してシミュレーションをするの?

それはもういろんなパターンがあるのだが「誰かからこういう内容のクイズを出された時、どんなふうにスパッと答えたらかっこいいのか」というシナリオはありがちだ。
このnoteにアップした内容も、実はそういう妄想の果てにカッとなって書き上げたものが多い。

最初の頃に書いたnoteは割とそういうタイプにあてはまる。
こんなやつね。


どうも誰も出題してくれなさそうだからここで答えておこう

この趣味というか性癖には問題がある。
一生懸命対策して、私としては準備万端なのに、その対策済みのクイズをたまたま私に出してくれる出題者が存在しないのだ。
大人になると、隣にいる人にフワッとクイズを出したりしないもののようだ。悲しい。

悲しいので、ここで一つ準備していた回答を書きとめておこうと思う。

では、まず、出題編から。

問い. 牛乳の類の「種類別名称」は何種類ある?そのすべてを答えよ

なんだこのクソつまらんお題は?と思う人も多いだろう。
わかる。言いたいことはわかる。
だけどほら、これそもそも私の、私による、私のための脳内妄想クイズなわけであって、本人の趣味嗜好が強く反映されるのは仕方ない。
私はスーパーでもコンビニでもホテルの売店でも道の駅でも、食品の成分表示ラベルを読むのがすごく好きだ。
人生の貴重な時間の結構な分量をその作業に割いている。
ラベルに書かれている「種類別名称」について、その近くにある同類の商品間の差異を見つけては喜んでいる。
例えばアイスの種類別名称は、
・アイスクリーム
・アイスミルク
・ラクトアイス
・氷菓
に分かれる。
ぱっと見は全部アイスなのに、だ。
この分類は、含まれる乳固形分や乳脂肪分の割合によって決まる。
「ハーゲンダッツ」はアイスクリーム、「チョコモナカジャンボ」はアイスミルク、「爽」はラクトアイス、「ガリガリくん」は氷菓、くらいに思っておけば概ね合っている。(実はフレーバーによって異なるケースもある)

牛乳のことを聞かれているのになんで延々とアイスのことを話してるの?とあなたは思うだろう。
それには理由がある。
アイスに関して、上記4つの種類別名称の商品を実際に手に取ることは難しくない。コンビニに行けばおそらくいっぺんに全部見られるだろう。
しかし、牛乳類はそうではない。その意味で、牛乳類は特別なのだ。
牛乳類の種別は全部で7種類あり、そのうち6種類はちょっとしたスーパーなら普通にある。
でも、最後の一つとはおそらく出会えない。
というか私自身、まだ直接見たことがない。
その一つをいかにカッコよく解答するか、そこが妄想のポイントだ。

解答編.

では、妄想通りに書き下してみる。
セリフだけではなく、動きなどの説明も併記しよう。

質問を受けた後に5秒ほどゆっくり考え、
私「ああ、なるほど。その質問に正確に答えるのは結構むずかしいですね。
 牛乳の類の種類別名称は・・・そう・・・確か・・・7種類。」
ここで相手は少し驚いた顔を見せるはず。
私「数としては正しそうかな?でも全部言えるかどうか。自信はないけれどやってみますね。そうだな、まず最初に頭に浮かぶのは・・・」
またここで2秒ほど考えて
私「もちろん牛乳、ですね。私はできるだけこれを買います。一番素直な商品なので。ちなみに紙パックの商品の場合、牛乳だけはパックの上部に凹みがあります。手で触るだけでわかるようになっているんです。見た目でもわかりやすいですよね。」
出題者はこのあたりで、もしかしてコイツ正解を出すのかも、という気持ちになってきている。
私「続いては生乳から成分を取り去る方向で調整したのを3種類いきましょう。成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、の3つです。」
この頃には出題者の膝がガクガク震えだすだろう。
私「次に、生乳に乳製品を加えたもの、つまり加工乳。これで5つ目かな」
出題者の膝は折れ、がっくりとうなだれている。
私「そうそう、乳飲料ってのもありますね。これで6つ」
うなだれながらも、相手の顔は死んでいない。まだ最後の一つに希望を託している。6つは分かっても、最後の一つはわからないだろうと。だってスーパー行っても置いてないもんと。俺見たことないんだもん、と。
私「なんだったかなあ、最後の一つが思い出せない、見た記憶がない・・・」
相手に笑顔が戻ってくる。そうさ、わかるわけないさ。こんなどこの馬の骨かわからなような解答者に、正解が出せるわけがない。
私はこめかみに指をあて、目をつむり、数秒間動きを止める。そして口を開く。
私「そう、牛乳のなかでもなにか特別な、特別に認められた存在だったような・・・」
相手はここで驚愕の表情。視線も定まらず、口からヒューヒューと意味をなさない音を発している。失禁直前だ。
ここで私はこめかみから指を離し、出題者をガッと指さす。
私「特別牛乳、だっ!」
失禁脱糞嘔吐の同時発動、その反動で出題者は天高く舞い上がる・・・!

という想像をいつもしています。
いいですいいです、もう変質者ってことでいいです。

ちなみにこの「特別牛乳」、その生産を許可された牧場は全国で4か所しかない。特別にも程がある。一度は飲んでみたいものだ。しかしテキトーな名前だ。そりゃまあ確かに特別なんだろうけれども。

久しぶりに書いたらなんだかヘンテコな記事になったな。
では、また!

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