聖天供は女天の法なり
聖天信者は先ずはよく十一面観音様を拝みなさい、とは行者が挙って教えることです。十一面観音様が「是」としないと、願いは叶いません。幾ら高額をかけて浴油供を不断に頼もうとも、仮令、聖天様の方が叶える気になっても、十一面様が「否」なら、そのままが結論となります。
古来、聖天の法は女天(=十一面様)の法なり、という所以です。密教の十一面供も併せて阿闍梨に依頼すると良いでしょう。当山の檀信徒・願主は皆そのような形を採っています。聖天寺院であれば十一面供をしないところはないですが、ここで肝なのは、敢えて別座にてお願いすることです。
様々な事情で別座の十一面供の依頼が難しい場合には、十一面観音様の真言を多めに唱えるのも良いでしょう。主として短い真言は二種類ありますが、どちらが良いかは一概には言えません。信心をしている奉安寺院の経本に載っている方で唱えれば問題はないです。
合掌
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