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信心に障碍は付き物

 信心さえしていれば、常に平穏無事ということはありません。信心の有無に関係なく自身の行為でつくった悪因によって生じる苦果からは逃れられないのです。特に現世利益の強いといわれる神佛への信心では、苦果が覿面に表れてくることも。

 ただ、これも苦果の積み重ねによる大きな重い苦果を避ける為の神佛の御差配ということがあります。苦果と同じで障碍は外から来るものではなく、自らの内側にあるものが浮き出しただけで、遅かれ早かれ現実化したであろうものです。

 障碍を畏怖することは大事ですが、過剰になっては折角の御利益を損ないます。障碍として苦果が早く出てきた、というのも御利益の一面でもあります。障碍のない信心はないですし、回りまわって益となるケースもあるので、信心には障碍が付き物と割り切ることが大事です。

 また、信心する者が直面する障碍は、さらなる開運のためにクリアすべき個々の課題を掲げて、乗り越えるよう促す「効果」も期しています。願掛けのことを叶えるにも、個々が人生でクリアしておくべきだった課題が残っていは、願の成就には至らないので、クリアさせるよう導かれるのです。

 個々の課題はそれぞれ大小種々ありますが、いずれにしても乗り越えられるものしか示されないという原則を意識しておくことは大切な事です。また信心をしていれば、それを通して乗り越えていくための力を求めれば冥助もあり、信心なく取り組むよりも比較的取り組み易くなっているのです。

再拝

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