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ピサの斜塔に行ってみた-ヨーロッパ放浪記part4-

この日も早朝からホテルを出発する。
フィレンツェから電車で1時間のピサに向かう。

ピサといえばピサの斜塔で有名だが、その歴史は長い。
一説によると、紀元前5世紀頃にエトルリア人によって創設されたという。
その後、海に面した地形を活かし、防衛拠点や港として為政者に重宝された街である。
中世に入ると、ピサは独立した都市国家として海上貿易や商業で栄えた。

ピサの斜塔は大聖堂ドゥオーモの付属鐘楼として12世紀後期から建設されたが、土壌の不安定さにより徐々に傾き始めた。
15世紀半ば、ロマネクス様式のこの斜塔で、ピサ大学のガリレオ・ガリレイがあの有名な実験を行ったと言われている。(正式な資料があるわけではなく伝説として語り継がれている)

それが、重さの異なる物質を同時に落下されるというものである。
当時の定説では、天体論と言われる理論が先行していた。それは重いものは軽いものよりも早く落下するという理論である。
ピサの斜塔でのガリレオの実験により、自由落下の法則が確立され、物理の発展がなされたと言われている。

大聖堂ドゥオーモの内部
大聖堂ドゥオーモ
ピサの斜塔

実際にピサの斜塔に登ってみると、その傾きを肌で感じることができた。
階段で頂上まで登るのだが、斜めに傾いているのが実感できた。
入り口の傾きもすごい。

頂上へ続く階段
入り口
ピサの斜塔の説明

また、街並みに統一感があって非常に綺麗だった。
高層ビルがなく、スクラップアンドビルドをしない街並みも趣があって良いなと感じた。

他の観光地とは違った落ち着いた街がピサであった。

ピサの斜塔からの街の眺め
ピサの斜塔からの街の眺め
ピサの斜塔からの街の眺め

この日、10時頃にはピサの街を散策していたのだが、人気が少ない。
なぜこんなに人がいないのか、そんな疑問を持っていると、日曜日だからなのかもしれないなと思った。
宗派によっては土曜日を安息日にしていることもあるそうだが、いずれにせよピサの街は趣があって落ち着いた雰囲気の街であった。

ピサの街並み
ピサの街並み

ピサの街を観光後、フィレンツェ経由でミラノへ向かった。
およそ3時間半ほどでミラノに到着した。

ミラノセントラル駅
ミラノセントラル駅
ミラノセントラル駅
ミラノセントラル駅

ミラノ到着後、地下鉄で移動したので街を感じることができていないが、ミラノセントラル駅から垣間見た高層ビルが印象的だった。
ローマやフィレンツェ、ピサと違って、ミラノはビジネスの中心都市なのかもしれないなと思った。
2月9日ミラノ郊外、サンシーロにて

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