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サピエンス全史~第一部認知革命~
今回はユヴァル・ノア・ハラリ(2016)『サピエンス全史』(柴田裕之訳)河出書房新社の第一部である「認知革命」について独断と偏見でまとめる。
認知革命によって食物連鎖の頂点に立ったホモ・サピエンス
我々ホモ・サピエンスは、自分たちが地球上に存在した唯一の人種だと思っている。しかしはそれは、誤りである。
実のところ、過去には、我々とは異なる人種が同時に地球に存在していた。10万年前には地球上に6種類の人間がいたと言われている。
しかしながら、1万3千年前に他の人種は絶滅し、我々ホモ・サピエンスだけが生き残った。
なぜホモ・サピエンスという人種だけが、世界を征服し、生き残ることができたのか?
その最も有力な説、それは虚構を生み出すことができたからである。
人類は7万年前から~3万年前にかけて、認知能力が飛躍的に向上した。火を扱い、舟、ランプ、弓矢、針などを発明した。
そんな中、サピエンスだけが、虚構つまりフィクションを生み出すことができた。
フィクションを作り出すことで、人々は神や神話、宗教を生み出すようになった。
これにより、人々は、共通の神話を信じるようになった。
そしてサピエンスは集団的想像の中にのみ存在する神話に基づいて、お互い面識がなくても億単位の人数で協力することができるようになった。
虚構によって特定の集団が特定の物語を生み出し、それを信仰することにより、サピエンスは更に強固な結びつきを持った集団になった。
こうして大規模な集団を結成することができたサピエンスは、次第に未開の地を開拓し、他の人種や巨大動物を滅亡させた。
このように、我々ホモ・サピエンスは虚構によって、食物連鎖ピラミッドの頂点に立つことができた。
まとめ
今回はユヴァル・ノア・ハラリ(2016)『サピエンス全史』(柴田裕之訳)河出書房新社の第一部である「認知革命」について独断と偏見でまとめた。
虚構説は冗談のようだが、数ある研究で証明されているらしい。
確かに言われてみれば、現代でも、噂話や虚構によって人々が団結していると言っても過言ではないなと思う。