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9.111

ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んでから一昨日で23年が経った。

この事件はイスラム原理主義組織のアルカイダが起こしたもので、21世紀最大の出来事の一つと言われている。

そんな大事件だが、今年は9.11に関する記事が私のタイムラインに一度たりとも姿を見せなかったのだ。

過去を振り返ってみると、9.11レベルの事件は「あれから何年」といったフレーズとセットで毎年現れていたが、年々少なくなり、今年は完全にいなくなった。

我々は、自分が見たいものだけをみるようになったのだ。

テレビ時代からSNS時代になり、メディア、娯楽の幅が爆発的に増えた。
それによって自分が本当に好きなものを見ることが出来るようになった。
好きな海外の格闘家のインタビューから、海外の音楽評論、マイナーな映画まで簡単に見ることができる。
本来であれば人々の好みはもっと細分化されているはずだ。

しかし、周りの人間を見ていると、
テレビ時代と変わらずみんなと同じものを見ている。
バチェラーとか、文化産業的要素の強いコンテンツが相変わらず人気を集めている。

テレビ時代からSNS時代への変化の本質は、

娯楽、情報を受動的に楽しむことから、能動的に楽しむことへの変化だと思う。

その一方で、時代の変化について行けず、受動的なスタンスの人が多いから、フェイクニュースや過度なマーケティングをする企業が増えている。

YouTubeを例にとれば、字幕や翻訳機能も発展し、英語の同時翻訳までできるようになっている。環境は整っているのだ。

だからこそ国内のものだけでなく、世界規模で本当に自分が好きなものを能動的に探していくことがこの時代とマッチした楽しみ方ではないだろうか。

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