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事業とアート

ビジネス界隈の人は、
事業モデル、営業方法に関してなど、まずは徹底的にパクれ、と言う。

一方で、芸術の面でいうと、
パクリは御法度とされている。


この理由を考察してみたい。


理由は三つ浮かんだ。


一つ目は、ビジネスはお金稼ぎという明確な目的があるから。
まだ、資本主義社会なので。

一方で、芸術においてはお金稼ぎの手段としての認識がされていない。これはアートが娯楽出身であることから来ているのだろう。

我々大衆は、世界の富豪が芸術作品に何十億とつぎ込んでいるのが理解できない。

二つ目は、ビジネスには再現性があるが、アートには再現性がないからだ。

ビジネスは外向きの行動で、事業領域のマーケットの反応を見ながら作り上げるもの。
つまり、マーケットがこの反応だったからこういうビジネスモデルにした、ということが言えるのだ。

一方で、アートは内向きの行動で、
一人一人の性格が違うように、どうやってこの作品ができたか、ということに関しての論理的説明が出来ない。

他の誰かがやっていた可能性があるビジネスと、その人にしか作れない芸術には違いがある。

三つ目は、
ビジネスにおいてパクリによる競争が生まれると価格が安くなったり、より機能が進化したりと一般大衆のメリットが増えるからだ。

アートにおいては、そのようなメリットは存在しない。

ビジネスと芸術のパクリ問題においては、上記のような観点があるのではないか。

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最近は、アートも高値で取引されることも増えてきており、芸術活動が仕事になっている人も多い。

締切に間に合わせたり、周りにウケるもの、支援者にウケるものにしなければいけないといった類の感情が生まれ、100%ピュアな制作活動が出来ないと思う。

なので、アーティストは、資本主義と一定の距離を置きなが製作していくことが重要だと思う。

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