【冊子要約】佐久間徹 (1981) 情緒障害児の言語指導. 財団法人 子供の城協会.

1. 身体接触 (こどもの好む肌と肌のふれあいをベースにする。 たとえば、だっこ、マッサージ、くすぐり、くすぐり合い等がある)
2. 発声・発語や身体動作の逆模倣 (おとながこどものマネをする。 そこから、こどもとのやり取り、こどものマネを引き出す)
3. 模倣行動の機会 (おとなやともだちのマネのできる機会/時間や場所をみとめる。 遊びにする)
4. 自発行動を支える正の強化の配置 (好きなこと、できること、うれしいこと、満足できること、嫌でないこと、手応え等の結果がえられるようにする)
5. 自発行動を妨げる要素の撤去 (言葉の催促や修正等をしない)。
6. パニックの波への対応 (より落ち着いたときになぐさめる、要求をかなえる等)。 行動の抑制につながる叱責等の対応は、危険場面等に極力限定する。

*これは、いわゆる佐久間型フリーオペラント法の基本要素といえる。 こどもの言語と生活を“一体的”にとらえるものとも考えられる。 

*自閉症やその他の発達障害、発達遅延のある子どもの言語習得期には、とくに有用な視点とみられる。

*このフリーオペラント法は、人と人とのかかわり合い、生活における“行動随伴性”(強化、弱化/罰)の働きにアプローチするものといえるだろう。

ブログ「生活と人間行動」の記事(2005年9月21日)再記。


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