【書籍紹介】明和政子(2006)『心が芽ばえるとき ‐ コミュニケーションの誕生と進化 ‐』NTT出版.

 進化と発達というテーマについて取り組んできた、著者の研究がわかりやすく書かれている。 ヒトとチンパンジーの、胎児期から生後1歳くらいに焦点をあて、まとめられている。 見つめあうこと、顔を見あわせあうこと、笑いあうこと、声をかけあうこと、触れあうこと、真似あうことなどにふれられながら、ヒトらしさについて論じている。

 関係文献
川合伸幸(著)『心の輪郭 ‐ 比較認知科学から見た知性の進化 ‐ 』北大路書房2006年.
トマセロ(著)『心とことばの起源を探る ‐ 文化と認知 ‐ 』勁草書房2006年.
プレマック&プレマック(著)『心の発生と進化 ‐ チンパンジー、赤ちゃん、ヒト ‐ 』新曜社2005年.
友永雅巳・田中正之・松沢哲郎(編著)『チンパンジーの認知と行動の発達』京都大学学術出版会2003年.
竹下秀子(著)『赤ちゃんの手とまなざし – ことばを生みだす進化の道すじ ‐ 』岩波書店2001年.
南徹弘(著)『サルの行動発達 (シリーズ人間の発達10) 』東京大学出版会1994年.
松沢哲郎(著)『チンパンジー・マインド ‐ 心と認識の世界 ‐』岩波書店1991年.
正高信男(著)『ことばの誕生 ‐ 行動学からみた言語起源論 ‐ 』1991年.

ブログ「生活と人間行動」の記事(2006年10月26日)再記。

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