【論文紹介】大野・杉山・谷・武蔵・中矢・園山・福井(1985)「いわゆる「フリーオペラント」法の定式化 – 行動形成法の再検討 -」(筑波大学 心身障害学研究, 9(2), 91-103)

 わが国の、行動論(行動療法・応用行動分析学)による療育アプローチに、<フリーオペラント法>と呼ばれるものがある。 Koegelらの<Pivotal Response Treatment>とも重なる点をもっている試みだ。

 久野能弘先生や佐久間徹先生が報告した試みで、 いっぱんには三つの流れがあるとされている。 そのうちの一つに、HIROCOと名づけられた試みがある。
 
 それがこの論文、「いわゆる「フリーオペラント」法の定式化 – 行動形成法の再検討 -」(筑波大学 心身障害学研究, 9(2), 91-103)である。 現代にも通じる内容をたくさんもっており、行動論の立場になくても、療育にたづさわる人には一読の価値があろう。

*ブログ「生活と人間行動」の記事(2007年2月1日)修正。

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