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【ヘッジファンド戦略①】クオンツ戦略って何?

ふじです~

ヘッジファンド関連のニュースを見ていると、様々な戦略用語が出てきます。その中でも最近よく聞くのが「クオンツ戦略」。

クオンツ戦略とは?

クオンツとは、Quantitative(数量的)の意味で「数学的観点」から市場を分析して様々な投資商品へ投資する戦略を指します。

基本的にはコンピューターで大量のデータを分析し、投資のポートフォリオを高速で適正化していくようなイメージです。

クオンツ戦略のメリット

そんなクオンツ戦略のメリットは、以下の通り。

1、膨大なデータを使い投資行動を決められる

コンピューターを使い過去の膨大なデータを分析、その情報を元に投資を行うため理論上では精度の高い投資が出来ます。

2、人の感情や体調に左右されない投資ができる

コンピューターを使って投資を行うため、ファンド運用者(人)の体調や感情に左右されない、限りなくフラットな目線での投資を実現できます。

クオンツ戦略のデメリット

1、予測不可能な市場では分析精度が落ちる

クオンツ戦略では基本的に過去の膨大なデータから得た情報をもとに投資を行うため、近年のコロナショックなどの予測不可能、突発的な相場には弱い戦略と言えます。

2、運用ルールが他ファンドにバレやすい

人の心と異なり、コンピューターのクセは見抜かれやすいのが事実。

取引が単純化しやすく、他ファンドや一部の個人投資家に戦略を真似されるなどして思う通りの投資が出来ない場合があるのはデメリットです。

クオンツ戦略が得意なファンド

ールネッサンステクノロジー

数学者ジム・サイモンズが創始者のルネッサンステクノロジーは、トレーディングにいち早く定量モデルを用いてシステマティックな取引を初めた米国ヘッジファンドです。

同社の管理ファンドの一部は、30年間で66%(手数料控除前)というまとまったリターンを叩き出しました。

ーツーシグマ・インベストメント

ジョン・オーバーデックとデビッド・シーゲルが創業したツーシグマ・インベストメントも、ルネッサンステクノロジーと同様にクオンツ運用を採用する米国ヘッジファンド。

年9~15%の高リターンを叩き出し、先述したルネッサンステクノロジーとともにクオンツ運用2強ファンドとして世界の金融市場を牽引しています。

クオンツ戦略の今後の展望

最近、スウェーデンの大手ヘッジファンド会社IPMがファンド閉鎖を決めたことが、大きな金融ニュースになりました。同社はコンピューターを用いた機械的運用をメインとしていましたが、近年の突発的な暴落市場に耐えきれなくなったとのこと。

実際にここ最近は先述した2強と呼ばれるファンドも、苦戦を強いられているのが事実です。

(参照)Bloom berg クオンツの巨人、ルネサンスとトゥー・シグマが波乱の市場で損失

不規則な動きを繰り返す相場では、クオンツ戦略1本に資産を任せるのは不安が残ります。ファンド投資も各ファンドの特徴をしっかり理解し、適度に戦略分散出来ると安心ですね。

■ふじのツイッター(@gkrR2OJjsvN7M9P




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