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金融業界に激震!話題のアルケゴス・キャピタル・マネジメントとは?
ふじです~
最近、世界の金融ニュースを賑わしたのが「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」。
アルケゴス・キャピタル・マネジメントは先日このnoteでも特集した、ファミリー・オフィスで個人の富裕層の資産運用周りを総括して担当する業者。
アルケゴス・キャピタル事件とは?
この事件は、そんなアルケゴス・キャピタル・マネジメントが破綻し一気に200億ドル(約2兆1600億円)という巨額の損失を出したというもの。
過去に短期間でここまでの巨額の資産を失った業者がいなかったということもあり、世界中で大きな話題を集めました。
また、実際にアルケゴス・キャピタル・マネジメントは自己資本を担保に資金の借り入れを行い、5倍という高いレバレッジを効かせていました。
よって、同社の借入先のクレディ・スイス・ グループは30億~40億ドル(約3300億~4400億円)の損失を出し投資銀行の部門の責任者が相次いで解任。
さらに、日本の野村證券でも約20億ドル(約2200億円)、みずほファイナンスグルームの子会社が1億ドル(100億円)以上の損失を計上する可能性が見込まれているという自体に。
謎に包まれたファンドマネージャー
アルケゴス・キャピタル・マネジメントのビル・ファンマネージャーは、近年ヘッジファンドのリターンランキングでも上位に食い込んでいるタイガー・マネジメント出身のビル・ファン氏が設立したファミリーオフィス。
過去にインサイダー取引で有罪を認めたこともあるビル・ファン氏は、取引に危険性が伴う可能性があるという点から一時期大手金融機関は取引を断っていたようです。
しかし、巨額の資金を運用するファンド運用者からは年間でまとまった手数料を得られることもあり、主要顧客として迎え入れる形となっていました。
ビル・ファン氏は質素で物腰が低い私生活とは対象的に、アグレッシブな投資を行うことで知られていました。
高いリスクを取っている分ファンドは高いリターン、貸し手側は高い手数料を得られるということで双方にとって儲かる取引であったと言えますね。
リスクとリターン
投資先選定時には、リターンに目が行きがちですが大切なのがリスク管理。
投資のリスクには、投資先の金融商品や市場感、またはアルケゴス・キャピタル事件のように付随機関との関係性など複数の観点から判断する必要があります。
過去の運用成績を確認し、儲かってはいても成績に大きなブレがある場合はしっかりその内容を理解し、一つの選択ミスで大きな損失に発生しないようしっかりとリスク管理が出来ているファンドを選択したいですね。
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