【ヘッジファンド戦略④】グローバル・マクロ運用とは?
ふじです~
ヘッジファンドの戦略で耳にするのが、「グローバル・マクロ運用」。
グローバルという名前から、世界に投資するのかな?くらいでその詳細を理解している方はそう多くないはず。
そこで今回はヘッジファンド戦略の内の、グローバルマクロ戦略についてまとめていきます。
グローバル・マクロ戦略とは?
世界の金融市場動向をマクロ(=大きく)的に分析して、株式や債券など世界の様々な金融商品をを売買する投資戦略。
投資対象は流動性が高いものが中心で、相場に合わせて臨機応変に投資大量をポジションを変更できるのが強みです。
グローバルマクロは基本的に「トップダウン」と言われ、個別企業を一つずつ丁寧に分析していくというよりは、世界の経済指標や金利などを予測し投資を行っていきます。
グローバル・マクロ戦略のメリット
《上昇・下落相場の両方でリターンを狙える》
投資商品、手法に柔軟性があり、市場の状態に合わせて適切なポジションを取り貪欲に利益獲得に望めるのは大きなメリット。
グローバル・マクロ戦略のデメリット
《運用者の手腕に運用成績が左右されやすい》
ヘッジファンドの数ある投資戦略の中でも、比較的運用者に対する裁量が大きく認められがちな手法ということで、運用者に運用成績が大きく左右されやすいのはデメリット。
投資前に運用者の経歴や投資に対する考え方、またファンドとしての投資制限なども細かくヒアリングしておく必要があります。
《投資者側から戦略がわかりにくい》
スピーディーにポジションを変えたり、運用商品を変更したりすることから、投資者側で今ファンドでどのような投資を行っているかが見えにくい点は投資者目線で不安が残ります。
ファンドの運用報告書を読み込むだけでなく、市場が大きく動いた局面ではファンドへ直接問い合わせを行うなどしてある程度投資者側でファンドの運用状況を理解する努力はしたいですね。
グローバル・マクロ戦略を取る有名ファンド
グローバルマクロ戦略を取るファンドとしては、1990年代にポンド危機やアジア通貨危機を起こしたジョージ・ソロス氏が代表を努めるクオンタムファンドが有名。
引用:wikipedia
ソロス氏は「ルールに従ってトレードをするのではなく、ルールが変わる瞬間をめがけてトレードをする」と語っており、世界経済をマクロ的に分析し市場の転換ポイントを見抜き、ピンポイントで賭けをしかけていきます。
グローバル・マクロ戦略のまとめ
グローバル・マクロ戦略に関しては、世界市場の変換点をピンポイントで探し出す精度の高い投資感覚や強いメンタルも必要でなかなか個人投資で真似をするのは難しいのが事実。
プロに任せるならではの投資手法であるので、世界市場でダイナミックな投資を行ってみたい方はグローバル・マクロ戦略を取るファンドへ投資を検討してみても良いでしょう。
また、実際に投資を行わずとも常に市場に対し自由で柔軟な運用を行うグローバル・マクロ戦略をファンドを日頃ウォッチしておくだけでも、大変に勉強になりますよ。
■ふじのツイッター(@gkrR2OJjsvN7M9P)
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