バーナード・マドフ事件って知ってますか?
ふじです~
ヘッジファンド関連の情報収集をしていると、結構な確率で遭遇するのがバーナード・マドフ事件。
今回はバーナード・マドフ事件を題材に、ファンド関連の詐欺事件についてまとめていきます!
被害額6兆円?バーナード・マドフ事件
米ナスダックの元会長バーナード・マドフは、大学卒業後投資会社を設立。
夢のような高利回りをうたい、新規の投資家から巨額の資金を集めます。
しかし、実際には市場では運用せず既存の顧客たちに支払う配当として使用するという火車営業。
投資者は投資すればするほど夢のような配当が支払われ、相手を信じてしまい投資額を増額。実際の投資額(元本)については運用側が使い込んでしまっているというから悪質です。
ご察しの通り、そんな火車営業をおこなっていたらいつかは資金繰りが上手くいかなくなるのは当然です。実際にマドフが厳しくなったのは、2007年末のサブプライムローン危機。
米国株価の大暴落により、複数の投資家から一気に6300億円超の払い戻し請求が求められました。マドフは株価が大暴落している中、まとまった新規投資者を募り、そんな巨額の現金を確保することはできるわけがありません。
とうとう、マドフは不正を隠し続けることができなくなってしまいました。
米国セレブも被害者に
マドフの被害にあったのは一般投資家だけでなく、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ氏、俳優のケヴィン・ベーコンなど多くの米国セレブ。
また、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、なんと日本の野村證券や住友生命保険、あおぞら銀行などの金融機関までもが被害にあっています。
ファンドに投資するファンド(ファンズオブファンズ)の存在もあり、金融機関も調査が広く行き届いておらず間接的に被害にあってしまったよう。
被害総額はなんと6兆円ほどと言われており、国の国家予算水準ですよね。
実際に2009年マドフはマンハッタン連邦地裁において投資詐欺を認め、収監。現在、ノースカロライナ州の刑務所で服役中とのことです。
バーナード・マドフ事件に関しては映画や本にもなっていますので、知識付のために見てみると良いでしょう。
ウィザード・オブ・ライズ(映画)
バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容(書籍)
ファンド関連詐欺に注意
ファンド側の口先だけを信じてファンドに投資するのは危険。実際にファンドに投資する際は、第三者の証明などからファンドの透明性はしっかり見抜いていきたいところ。
特に最近は他ファンドや、仲介会社を通しての投資となったと投資者側からファンドの概要が見えにくくなっています。
ファンドとの面談や気になる点はしっかり問い合わせをして、疑問点をクリアにした上で投資を行いたいですね。
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