RYO

IT会社に勤めている30代の会社員です。 地図データやビッグデータ(位置情報)を扱う仕事を10年近くしています。 GIS(地理情報システム)解説サイトを作成しています。初心者の方でも簡単にいろんな地図が作れる手法を公開しています。 https://gisaca.net/

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【位置情報で分析】ワクチン接種しやすい自治体はどこだ?

はじめまして。RYOです。 このページではネット上に存在する様々な位置情報を使って、マクロ的な分析結果を発信していきたいと考えています。よろしくお願いします。 最近、ビッグデータを活用して「スクランブル交差点にいる人は前週比で○○%増加」みたいな分析結果をテレビでも見かけるようになりました。そのニュースを何気なく見ていたときに、ふと「フリーの位置情報(お店、施設等)でも同じような分析したら面白いかも」と思いつき、私が個人的に興味をもったジャンルを中心に分析結果をドキュメント

    • 緯度経度とは?地球上の場所を特定するための座標軸について

      はじめに緯度経度とは、簡単にいうと場所を特定するための座標のことです。地図は通常、平面(2次元)で表現されることが多いですが、考え方は数学のxy平面と同じです。xが経度、yが緯度となり、この2つを用いて一意の場所を示すことができます。(詳細の解説サイトはこちら) 解説では、x軸は地球上のどこにあるのでしょうか。答えは赤道です。 赤道より北側を北緯、南側を南緯と表現し、範囲はそれぞれ0°~90°までです。したがって北緯0°が赤道直下、北緯90°が北極になります。日本も北半球に

      • 高速処理ができるCythonのインストール方法

        JupyterNotebookでCythonを動作させるまでのプロセスを備忘的に記載。 CythonとはPythonの処理をC/C++に変換して高速実行させるというものです。ちなみに私のPCはWindows10でAnacondaが入っている状況です。 ①Cythonをインストール pip install Cython Anaconda PowerSell Promptで上記コマンドを投入しインストールします。 ②JupyterNotebookでCythonを起動する

        • 大容量csvを読み込んで高速で空間結合してみる

          はじめに今回は緯度経度情報をもった大容量のcsvファイルに、日本の市区町村を空間結合してみます。コーディング環境はJupyterNotebook前提で記載します。※今回の事例では緯度(35~37)/経度(136~140)の大量の赤点に対して、市区町村(灰色部分)の情報を付与したいと思います。 準備するもの①各種ライブラリ 今回はdask_geopandasというちょっとマイナーなライブラリを使います。condaやpipで頑張って入れても良いのですが、私のPC環境ではエラーで

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        【位置情報で分析】ワクチン接種しやすい自治体はどこだ?

        • 緯度経度とは?地球上の場所を特定するための座標軸について

        • 高速処理ができるCythonのインストール方法

        • 大容量csvを読み込んで高速で空間結合してみる

          緯度経度情報をもったダミーファイルを作成する

          はじめにプログラミングの動作確認などちょっとした時に欲しいけど、Webから探してくるのが結構面倒だったりするので、自作で簡単に作れるダミーファイルのコード例を紹介します。 そもそもダミーファイルとは、単体では特に意味をもたないファイルの総称のことです。中身はランダムな英数字だったり、0で埋まっていたり…そんな日常生活では決して使わないダミーファイルも、コーディングの際には疑似的に入力ファイルとして使ったり、ファイルサイズを増やして正常に動作できるかチェックするなど用途はかな

          緯度経度情報をもったダミーファイルを作成する

          地図系ライブラリを纏めて入れる方法(geospecial)

          はじめに地図系ライブラリが纏まって入っているgeospecialというものを紹介。これを入れるだけでgeopandasやfoliumなど、有名どころが依存関係も考慮して1回の作業で使えるようになるのでお勧めしたいです。ただ私のPC環境(Windows10 Anaconda利用)では導入に苦労したのでその部分にも触れたいと思います。 導入方法ドキュメントは以下のサイトで、これに沿って実施すれば良いです(Installation - geospatial (gishub.org

          地図系ライブラリを纏めて入れる方法(geospecial)

          【初心者必見!】Anacondaのインストール方法

          はじめにPythonをこれから始める方にAnacondaのインストール方法を紹介。 そもそもAnacondaとは、パソコンでPythonというプログラミング言語を使うために必要なツールです。このAnaconda以外にもPythonを動かす手段はいろいろありますが、必要なライブラリ※1を自分で揃えたりするなどいろいろな手間が掛かります。その点、Anacondaは基本的なライブラリがオールインワンで入っているので、初心者にも人気の開発環境ツールになっています。 インストール手順

          【初心者必見!】Anacondaのインストール方法

          Geopandasで空間結合してみる

          はじめに空間結合とは、簡単にいうと2つの地図データをマップ上で紐づけることです。例えば下の図のように、①災害時給水ステーションの場所(赤色の点)と②市区町村データ(灰色のポリゴン)が手持ちにあったとします。もしこの①赤点に対して、どの②市区町村に接しているかを知りたければ、この空間結合を行うことで解決することができます。 準備まずはGeoPandas のライブラリを使えるようにします。こちらの記事に少し詳しく書いたので未導入の方は参照ください。 GeoPandasを使って地

          Geopandasで空間結合してみる

          登記所備付地図データ(地番データ)を扱ってみる

          2023.1.23より、登記所備付地図データ(地図XML形式)について、法務省がG空間情報センターを介してオープンデータとして一般公開を開始されました(登記所備付地図データ(地図XML形式)変換コンバータの公開について|デジタル庁 (digital.go.jp))。今回はこのXMLをGeoJSON化して地図表示してみたいと思います。 作業の流れ①データを入手する まずはじめにXMLデータを入手するところからスタートします。G空間情報センターにアクセスして所望データをダウン

          登記所備付地図データ(地番データ)を扱ってみる

          foriumとshpファイルを使って地図化

          はじめに前回 geopandasを使って shpファイルを地図化しましたが、成果物が静的なマップだったので、今回は foliumというライブラリを使って動的なマップを作成します。今回も Pythonを使っていきます。 準備するもの今回は必要なものは3つです。全部無料です。 ①Python利用環境(Anaconda) こちらからダウンロードして下さい。 ②必要ライブラリ(2点) ⅰ)GeoPandas GeoPandasを使って地図表示|RYO|note ⅱ)Folium

          foriumとshpファイルを使って地図化

          GeoPandasを使って地図表示

          はじめにPythonで地理空間データを扱えるGeoPandas というライブラリについてざっくり解説します。ちなみに今回のアウトプットは「csvファイルからデータを読み込み、マップに点を落とす」ところまでです。 環境を整えるまずはPythonを使えるようにするために、Anacondaをダウンロードしましょう。これをインストールするとPythonの実行環境がほとんど整います。(2023.3時点では)無料ですので安心してご利用ください。 Anaconda | The World

          GeoPandasを使って地図表示

          GeoJSONを活用して、HTML上でメッシュを落とす方法

          はじめにWeb上ではなくローカル環境で動かすことができるHTML形式の地図を紹介します。今回はGeoJSONを使ってポリゴンを落としてみます。アウトプットイメージはこんな感じです。 GeoJSONとはGeoJSONファイルとは地理情報をもったJSON形式のファイルのことで、上例でいうとメッシュの情報になります。具体的なコードは以下の通りです。 var meshdata = {"type": "FeatureCollection","name": "meshdata","c

          GeoJSONを活用して、HTML上でメッシュを落とす方法

          GeoJSONを活用して、HTML上で点を落とす方法

          はじめにまずアウトプットのイメージからお伝えすると、こんな感じのHTMLファイルが作成可能です。HTMLというとWeb上でしか動作させるのが基本ですが、ローカルでも動くよう工夫しています。また下図は静止画になっていますが、実際は地図上で自由に移動・拡大縮小もできますし、地図の切り替えや検索機能も付けています。 GeoJSONとは今回の特徴は外部のGeoJSONファイルからデータを読み込む、という部分になります。GeoJSONファイルとは地理情報をもったJSON形式のファイル

          GeoJSONを活用して、HTML上で点を落とす方法

          知識なしでブラウザ表示できるマップの作り方(メッシュ編)

          以前、ピンを落とす地図をHTMLファイルで作りましたが、今度はメッシュ(ポリゴン)を作ってみます。成果物は以下のようなイメージです。 こちらを作成するためには、以下のコードを空のテキストファイルにコピペして、拡張子を.htmlにすれば完成です。 <!DOCTYPEThtml><html><head> <meta charset="UTF-8"> <title>TestMap</title> <link rel="stylesheet" type="text/css"

          知識なしでブラウザ表示できるマップの作り方(メッシュ編)

          知識なしでGoogle Earth にMeshを大量作成する方法

          知識なしで Google Earth 上に下図のようなメッシュを落とす方法を記載します。ツールを展開するので、Google Earth Pro とExcel があればだれでも使えるはずです。 KMLファイルを作成するツールを展開します。KMLとは Google Earth にインポートすることができる地図データのことで、このファイルをExcelツールで生成します。 簡単にツールの使い方を記載します。 まずExcelを開きます。そして必要情報を入力します。入力できるメッシュ

          知識なしでGoogle Earth にMeshを大量作成する方法

          Google Earthでポリゴンを落としてみる

          Google Earth でポリゴンを落とします。ポリゴンとは多角形の面のことです。ためしにどんなものか下図で表現してみます。 手書きで地図上に書く場合は、アプリ上でも任意のポリゴンを作成可能ですが、大量生産したり、指定の緯度経度でメッシュを書きたい場合はKMLファイルを作成して読み込ませるのがベターです。 KMLファイルとはGoogle Earth に読み込ませることのできる地図データのことで、テキストで編集が可能です。したがって、以下のコードをテキストエディタにコピペ

          Google Earthでポリゴンを落としてみる