165シナリオTrue編h:トゥルーエンドの要点をまとめてから、執筆じゃー!【美しょゲを作ろう】
美少女ゲーム制作日誌、 #美しょゲを作ろう 。
前回で伏線張り作業が終わったので、今回からは遂にトゥルーエンドを書いていきます。最初に以前まとめた要点まとめを確認してから、冒頭部分を書いていくよー!
《これまでのシナリオ》
シナリオ↓
プロット↓
《トゥルーエンドでやるべきこと》
以前まとめた概要をまずは見てみよう。ちょっと長いけど方向性を間違わないよう確認することは大事なので、しっかり見直しましょう。
【TrueEnd】59クリック目からスタート
■キスをする選択肢後にオートモード
※オートモードであるという演出必要
■答え合わせ
・ヒロインが恋をしたい理由は「死ぬ前に、その幸せな気持ちを知りたかったから」
・死ぬ理由は「世界が崩壊するから」
・世界が崩壊する、している理由は「核戦争」
・今も数秒に一度、世界のどこかで爆弾が起爆している
・ヒロインが主人公に恋をしたいと言った理由は「死の恐怖に怯えない姿に、過去の前向きな自分を思い出して」
【分岐】
■ノーマルエンド(全バッドエンド未回収)
・好きになってくれたことを感謝される
・来世でまた会えたら、次はちゃんと恋人になりたい
・最後にキスをねだられる
・「キスをする」選択肢でクリック
・好きです、とキスしてend
■新エンド(全バッドエンド回収済み)
・主人公の中身が別世界の人だと気づいていた
・気づいた理由は「名簿にない」「朧気に各エンドの記憶がある」「触れた温もりがない」
・心苦しくも、世界を終わらせて欲しいと言われる
・そう頼む理由は「主人公が動かない限り時間が止まっているから→動けば世界を終わらせられる」
・あなたは生きてくださいとお願いされる
・私のことを忘れて欲しい、でもその前に最後の我がまま「大好きです」と告げられる
・「世界を終わらせる」選択肢でクリック
・笑顔でお別れをしてend
この流れに沿ってトゥルーエンドを執筆していきます。忘れない内に最初に作ったプロットに追記しておこう。そして一緒に作った伏線が……
別世界そのものについて
→ヒロインが別世界の存在を信じている
意識が別の人間に乗り移ること
→意識を他人に繋げるという技術が既にある
→今の自分は本当に自分なのか不安になる
→意識が違う人の時は、目が赤くなる
→隠し要素にヒロインに誰かが乗り移るのを入れたい
主人公=ユーザーであること
→夕空で主人公の目が赤いことに気づけない
→キスする距離でようやく気づく
これらの要素をシナリオの各所に入れ込みました。上手く謎を解いていきながら、ドラマチックなトゥルーエンドを作っていこう!
《繋ぎを意識しつつ、謎を紐解く》
今日書く部分をプロットから抜き出すと……
【終わり】
○共通(オートモード):0クリック/59
■ヒロインが恋愛をしたいと願った理由
死ぬ前に、恋をしてみたかったから。
■この世界は核戦争で崩壊していること
遠くに見える景色、動いてもいない寂れた電車、揺れる世界。
これは最後の戦争のせいだとヒロインは語る。
人類が始めてしまった、するべきではなかった、死の戦争。
今も数秒に一度、世界のどこかで爆弾が起爆している。
もう世界で生きてる人は10万人もいないんだって、と寂しそうに笑う。
この部分を書いていきます……が、いきなり書き始める前に重要な「直前のシナリオ」も確認しておきましょう。
どういう情報が出ているか、流れになっているかを知ってから、スムーズに繋がるように執筆していかねば。急にオートモードへと変わる印象的な所なので、余計な違和感はなるべく排除するのだ!
@G2(True)
50
;表情:恥ずかしげ→やや微笑み
一応、自分たちはさっき会ったばかりだ。
そのことを心配すると彼女は口を緩めて。
51
;表情:目を閉じて心に問いかけている感じ
小色
「はい……初めてのはずなのに……
あなたなら、不思議とそんな気がしないんです」
52
;表情:目を閉じたまま口だけ笑顔
小色
「まるでずっと、一緒にいたみたいに。
気弱なはずの私が、ちゃんと話せていて……」
53
;表情:目を開き、悲しさの混じった笑顔
小色
「だから……とても安心できる、
あなただからこそ。最後に、恋をしたい……!」
54
力強い言葉とは裏腹にたたえる笑みは悲しげで。
そんな表情、彼女には似合わないから。
55
;演出:全体アップ
;表情:やや驚き
今度はこちらから、その唇へと顔を近づけた。
→H
@H
56
;表情:目があって緊張と照れ
産毛すらも目視できる程の距離。
それでも足りず、互いの距離はゼロへ向かって。
57
;演出:更にアップ
;表情:泣きそうになりながら少し目を見開いて
小色
「……そっか。
貴方の目は、とっても……赤かったんですね」
58
;表情:泣きそうになりながら微笑んで
小色
「それでも、今は私を……好きになって、ください。
……なんて言うのは、欲張りですか?」
@選択肢H
59
「キスをする」→I
結構ヒロインの感情も盛り上がっております。それでいて主人公が赤い目という事実に気付き、泣きそうになりながら微笑んでいる。そして主人公側からキスをした……所から繋ぐ訳だ。
ここから繋ぐとなると「キスをしっかりと演出→オートモードに入ったことが直感で理解できるように台詞開始」という感じかな。オートモードうんぬんについてはちょっとアイデアが浮かんだので、早速書いてみよう!
@I(TrueEnd)
;演出:オートモード開始、クリックは可能
;演出:徐々にアップしながら白転
;演出:UI消去、台詞の表示方法変更(オートモードに変わった雰囲気を出す)
;イベントCG2(やや唇アップ、白転からゆっくりフェードしてくる)
;表情:目閉じキス
小色
「んっ、ふぅ……ちゅっ、んはぁ……これが、キス……」
小色
「んん、んぅ……ちゅ、ちゅぅ、好き、好きです……っ」
;表情:目開き微笑み
;演出:アップ戻し
小色
「んふぅ……ふふっ、とっても温かくて、幸せで……
私の初めてを貰ってくれて、ありがとうございます」
小色
「死ぬ前に、貴方と出会えて、
最後の恋をすることが出来て、本当に良かった」
小色
「……ちゃんと、伝えないと。
大好きな貴方に、この世界の全てを」
;演技:ぶつぶつと呟く感じ
;演出:背景をややアップでゆっくり横スクロール
小色
「動いてもいない錆び付いた電車。
崩壊したビルに、何度も揺れて崩れる世界――」
小色
「これは全て人が作り出した景色で、
人がもたらした世界の最後なんです」
;演出:背景消し
;表情:悲しげ
小色
「やるべきじゃなかった、続けるべきじゃなかった。
20年ほど前に始まった死の戦争によって作られた……」
小色
「……私の父親は徴兵されて、母親は空襲で亡くなりました。
それでも今もなお、世界中で戦争は続いています」
;表情:悲しげに微笑む
小色
「さっきからグラグラと揺れているのも、
遠くで爆発が起きているから……なんですよ」
小色
「もうこの世に生きている人は10万人もいない。
日本だけじゃないですよ? 世界中で、です」
;表情:悲しげに真剣さ
小色
「そして今日、この夕焼けにも似た地獄の空の下で……」
小色
「地球を一瞬で壊すような、
最大級の核爆弾の起爆スイッチが、押されるそうです」
自分で書きながら、改めて壮大な世界観だなあと実感しました。果たしてここまでのシナリオを通して、このトゥルーエンドにすんなり入ってもらえるものか……ちょっと不安ですね。
ともあれ、まずは全シナリオの執筆完了を目指そう!
《今日のまとめ》
ようやくトゥルーエンド執筆に入りました。これが終わればようやく次の作業へと移れそうですね……
なお裏ではテーマ曲のフルが完成していたり、作詞も完了していたりと音楽面も進んでます。そっちはまた歌収録前後にまとめられたらいいかな、乞うご期待!
そんな感じで今日も作業進めました、また次回もお会いしましょう。