159シナリオTrue編c:恋をしたいと告げられた理由を作る!【美しょゲを作ろう】
美少女ゲーム制作日誌、 #美しょゲを作ろう 。
今日は昨日3/30に配信で行った、伏線張りの過程をお見せします!
《これまでのシナリオ》
シナリオ↓
プロット↓
《あなたである理由》
前回の記事で考えた伏線リストを熟していきます。今日やるのは以下の伏線。
・ヒロインが主人公に恋をしたいと言った理由は「死の恐怖に怯えない姿に、過去の前向きな自分を思い出して」(追記)
→選択肢等で死に怯えない姿を見せる
どこに伏線入れるかなーと考えたのですが……後半の選択肢にてそもそも「死に怯えない姿」を見せることが不可能だと判断しました。
なのでここは3つほどの別の理由をバッドエンドの閲覧有無によって変化させます。その3つがこちら。
・死に怯えない姿を見たから
・昔から知っているような気がした
・泣いてる自分に寄り添ってくれた
揺れが起きた時に助けてくれたから、というのも思いついたけれど「泣いてる自分に寄り添ってくれた」の方がよかったので、それは前後に分岐外のところで入れます。
・死に怯えない姿を見たから
@選択肢2−B
46
「彼女の願いを受け入れる」→2ーB1
「彼女の願いを受け入れない」→2ーB2
ここの「彼女の願いを受け入れる」という選択肢で見られるバッドエンドを見ている場合は、トゥルーエンドでの台詞内容が「死に怯えない姿~」という形になるようにする。
なのでこの選択肢の終わり部分に……
60
;表情:キス顔
;演出:接近していく
その罪悪感に満ちた甘い言葉と共に、
ゆっくりと唇へと——
※フラグ:T1をオンに(トゥルーエンドの台詞変化フラグ)
→リセット
このような感じでフラグ管理を入れました。台詞変化の優先度は1番高い感じかな。その点は残り2つを決めながら考えます。
・昔から知っているような気がした
2週目以降は台詞が変化する形にしたい。逆に残りの部分は1週目の表示にしよう。
こちらは「リセットされていることをヒロインが感覚的に知っている」という事実を見せる感じかな。リセット前の主人公に見覚えがあるから、不思議と信頼してしまう……みたいな。
どのエンドを踏んでも、2週目以降フラグを立てる感じで調整します。
・泣いてる自分に寄り添ってくれた
23
;表情:悲しげな笑顔
小色
「最後だって、分かってたのに、泣いちゃって。
え、えへへ……私、本当に弱虫なんです」
→選択肢D2
@選択肢D2
24
「優しいんだね」→D2ー1
「自分でも泣くと思う」→D2ー2
この部分でヒロインの涙に寄りそうので、ここを活用してトゥルーエンドに組み込もう。
これら3つの台詞変化においては既存のシナリオに修正を加える必要はないかな。フラグ管理だけ入れておこう。
《前向きさを少し強化せよ!》
・ヒロインが主人公に恋をしたいと言った理由は「死の恐怖に怯えない姿に、過去の前向きな自分を思い出して」(追記)
→選択肢等で死に怯えない姿を見せる
→以前は前向きだったという伏線
次は太字にした部分の伏線を入れていこう。言葉の通りなのでヒロインが自身の過去について話している部分に追加するイメージだ。
トゥルーエンドに入るまでに過去の話をしている所は……
@F
39
;表情:悲しそうに微笑む
小色
「その、私、これまで生きてきて……
こ、恋をしたことが、ないんです」
40
;表情:どこか懐かしみ、嬉しそうに
小色
「周りの友達は、とても明るくて、恋人もいて。
何だか私だけ……別の世界にいるみたいでした」
41
;表情:悲しそうに、最後に視線だけこちらへ
小色
「いつか私も、皆みたいに誰かを好きになり、
恋するんだって……憧れてたんです」
42
消えてしまいそうな囁きに込めた願い。
ふと視線が合って、こちらも思わず体温が上がる。
この部分くらいだったかな。この中に前向きさを入れられそうな部分は……
小色
「いつか私も、皆みたいに誰かを好きになり、
恋するんだって……憧れてたんです」
この台詞なら少し調整するだけで入れられそうだ。早速試してみましょう。
小色
「でも、私も皆みたいに、誰かを好きになって、
恋をするんだって……信じてたんです」
これでいいかな……? 後は彼女の行動自体で見せられていれば問題ないと思う。とりあえず他はノータッチで、必要であればトゥルーエンドの頭辺りで補完する形でいこう。
《今日のまとめ》
トゥルーエンド前半の伏線はこれで解決しました。残りは全バッドエンドを見た場合の分岐後にある以下の要素。
■全バッドエンド回収済み分岐
・主人公の中身が別世界の人だと気づいていた
→ヒロインがその考えを受け入れる理由
→別世界の存在
・「朧気に各エンドの記憶がある」
→2周目以降にヒロインの言動変化が必要
・「触れた温もりがない」
→感触、温度関係の記述を変更する
次回はこれらを考えていきましょう! なお今回調整したver.のシナリオはこちら。
では、また次回お会いしましょう。