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160シナリオTrue編d:現実とゲームの狭間を作る。【美しょゲを作ろう】

美少女ゲーム制作日誌、 #美しょゲを作ろう

最近分かりやすさが追求できてないなと自覚したので、なるべく分かりやすく楽しめる記事を意識していきます!

《これまでのシナリオ》

シナリオ↓

プロット↓


《残りの伏線は5個!》

さて、残っている伏線張りは以下の5つとなりました。

■オートモードについて
・オートモードが存在すること
  →ゲームシステム、UIに伏線を

・オートモードがオンになる理由
  →ユーザー操作か、ヒロインに要因か

■全バッドエンド回収済み分岐
・主人公の中身が別世界の人だと気づいていた
  →ヒロインがその考えを受け入れる理由
  →別世界の存在

・「朧気に各エンドの記憶がある」
  →2周目以降にヒロインの言動変化が必要

・「触れた温もりがない」
  →感触、温度関係の記述を変更する

オートモードうんぬんについて考えるのは難しいんだけど、想像してる感じではゲームシステムやUI側で出した方がいいと思うんだよね。

ヒロインの方に理由付けすると、キャラクターの立ち位置が少し曖昧になるので……悲しい別れをしっかり見せる為にもそれはやめておきたい。

なのでオートモード関係の2項目は、後々のUIや演出作業にて考えることにします。

そうなると考えていきたいのは残りの3つ。文量が多くなりそうなので、今日はその中の1つだけやっていきます!

・主人公の中身が別世界の人だと気づいていた
  →ヒロインがその考えを受け入れる理由
  →別世界の存在


《ユーザーという存在》

ここでは「主人公=ユーザー」という関係性をゲーム内のヒロインに気付いてもらい、受け入れてもらう理由付けを行います。

まずは、

ヒロインが「主人公の中身が別世界の人だと気づく」という考えを受け入れる理由

という伏線を張っていきましょう。


とはいえ結構難しい要素なんだよね、これ。

ヒロインは「別世界そのもの」「目の前にいる人が別世界の人間であること(または別世界から繋がった意識)」の2つを受け入れてもらわなきゃならない。

果たしてこれを納得させられる伏線張りが出来るか……? まずはどんな内容を出せばいいか、考えてを深めてみよう。

別世界そのもの
→ヒロインが別世界の存在を信じている

意識が別の人間に乗り移る(ユーザー)
→意識を他人に繋げるという技術が既にある
→今の自分は本当に自分なのか不安になる
→意識が違う人の時は、目が赤くなる
  →隠し要素にヒロインに誰かが乗り移るのを入れたい


主人公=ユーザー
→夕空で主人公の目が赤いことに気づけない
  →キスする距離でようやく気づく

こんな感じなら行けそうかな。ちょっと追加する要素が多めだから、難しそうならどこかに分岐足してバッドエンドを増やそう。


《伏線をシナリオに入れよう!》

では先ほど考えた理由が差し込めそうな場所を、書いてきたシナリオから探します。(なお今回はバッドエンド全てを見た場合に出てくる要素なので、シナリオのどこに配置しても問題なし)

一個ずつ伏線とシナリオを照らし合わせて、調整していきます! なお今日は1つだけやって次回に持ち越します。


■ヒロインが別世界の存在を信じている

という伏線が差し込めそうな場所は……

@1ーB1
24
;表情:不器用に笑って
小色
「確かに……物語のような、世界かもしれません。
こんなことに、なっちゃっていますし」
@1ーaB1-1
54
;表情:驚き→悲しみ
小色
「し、知ってるんですか……!?
あ、でも、そんなことないですよね……」

55
;演出:外を眺めるようにして
;表情:懐かしげ、悲しげ
小色
「だって、電車が止まったのは8年前で。
全部枯れたのも、もう随分と前のことだと……」

56
;表情:泣きそう
小色
「……冗談だとしても、憧れちゃいますね。
私も……本当の世界を見てみたかった、です」

この2箇所かな。ちょちょいと夢見がちな別世界要素を入れていきましょう。

@1ーB1
24
;表情:不器用に笑って
小色
「確かに……物語のような、世界かもしれません。
これが別の世界なら、良かったけど……
@1ーaB1-1
54
;表情:驚き→悲しげな微笑み
小色
「えっ?……あ、冗談ですよね。
だって、電車が止まったのは8年前の話ですから」

55
;演出:外を眺めるようにして
;表情:懐かしげ、悲しげ
小色
「普段読んでる小説みたいに、
知らない世界へ逃げられればいいのにな……」


56
;表情:泣きそう
小色
「……ふふっ、これでも本気で思ってるんですよ?
現実とは違う、別の世界があればいいのにって」

こんな感じなら意味深に出来るかな。「別世界」のことを知ってはいないけど、受け入れる状態にはなってるはず。


《今日のまとめ》

本来ならプロットの時点で伏線についてを決めておいて、こういう主な伏線は執筆時に終わらせておかないとですね。gdgdでごめんね!

でも逆説的に伏線を考えるというのもなかなか面白いので、次の糧になるように頑張っていきます。

では、また次回お会いしましょう。


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恒石涼平@ゲームシナリオライター
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