179Live2D編f:彼女を笑顔にさせる方法【美しょゲを作ろう】
美少女ゲーム制作日誌、 #美しょゲを作ろう 。
どうもシナリオライターの恒石涼平です。今日もLive2D作業の続きをやっていきましょう!
前回は「目の開閉」というパラメータで瞬きがどのようになるかを試してみました。今日は「笑顔」パラメータを使って、真顔→笑顔への変化を作ってみよう!
《笑顔パラメータってなんぞ》
Live2Dの元から設定されているパラメータに「笑顔」というものがあります。定義は人それぞれだけど、私は「数値が0だと真顔、1だと笑顔」という形で捉えてます。
より感情を見せるなら、-1で怒りとか作ったり、もう1つパラメータを作って喜怒哀楽を自在に操れる方がいいのかな? とも思うけど、その辺りは表情全体を通して考えたいので一旦放置。
なので今回の数値は0~1で作ってみます。
左目のメッシュを作っておいたので、今日は両目でアニメーションを作ってもみよう!
《目を笑顔にする方法》
まず笑顔を作るために「何をすれば笑顔になるのか」を理解しておこう。
これはリアルの人間を元に考えて、二次元キャラに合うような形へ落とし込んでいければいいかな。人は笑顔になるとき、目がどうなるのかというと……主に以下の3つが基本となります。
①目を閉じる
②下まぶたを上げる
それぞれ写真で見ていこう。
①目を閉じる
一番分かりやすいのは目を閉じた笑顔。上に弧を描くような形になると、笑顔っぽい目になりそうですよね。
ただ弧の向きが下になると、眠っているような目の閉じ方になるので注意!
②下まぶたを上げる
1枚の画像じゃ分からないけど、人がにっこりすると下まぶたが上がります。
実際は口角が上がることで同時に下まぶたも上がる感じだね。それによって目はやや細くなるし、相対的に目尻が下がったように見える場合もある。
今回はデフォルメの入った二次元キャラなので、やや大げさに動かして良さそうだ。
《実際に笑顔にしてみよう!》
今回はまず完成した表情から見せて、パーツごとに動きを紹介します。という訳で出来上がったものをドン!
目を開いた状態だとこんな変化になりました。ここではどういう作業を行ったのかと言うと……
①ワープデフォーマで形成!
②各パーツでパラメータを調整!
という流れ。②に関してはかなり細かいので、あんまり分かりづらいかも?
①ワープデフォーマで形成!
まず始めに「ワープデフォーマ」を使って、大まかに形を調整します。この機能は画面の上側、中央付近にあるこのボタンを押すと使えます。
デフォーマとは「複数のパーツをまとめて変化させられる機能」という感じで捉えておけばいいかな。なお1つのパーツのみに適用することも出来るので、複数の変化を組み合わせることも出来たりします。
※実際に今回のイラストでも、黒目やハイライトなどにも使用してます。
目の全体を大まかに変化させたいので、片目ずつ全てのパーツを選択してワープデフォーマをクリック!
なんやかんやと設定がありますが、今回はこのままで「作成」を押していきます。細かく変化させたい場合は「ベジェの分割数」「変換の分割数」を増やして、位置だけ動かしたい場合とかなら減らすイメージで考えていただければ。
そうして出来たデフォーマを「笑顔」パラメータに追加して、可愛い笑顔になるように変形!
下まぶたを上げ、やや弧が強くなるようにして、分かりやすくなるように目尻を下げる……といったイメージで調整してみたものがこちら。
比較しても分かりづらいね、というか若干画像サイズが違う気がする。ごめんね。
まあこうして全体的に目尻側を下にズラしてみることで、それだけで目開きの笑顔は良い感じになりました。あれだけ言ってた下まぶたはそんなに上がってないけど……相対的には上がったように見える感じにしてるのでヨシとしよう!
②各パーツでパラメータを調整!
目開きは現状でOKなので、目閉じにて各パーツの調整をしてみよう。デフォーマで上手く設定したものの、実際に目を閉じさせると……
全然変わっとらんやんけ!!
このままだと永遠の眠りについちゃうので、パーツそのものに笑顔パラメータを追加して大きく調整してみます。にっこりさせたいので、上に弧を描くように変形させてみると……
ということで出来上がったものがこちらです(3分クッキング)
右側の方が笑ってる感じの目になったかと思います。なお調整したのは「上まつげ」「下まつげ(目尻)」「白目」「二重線」「まぶた窪み」の5パーツです。
これを両目に適用して、実際の動きを見てみましょう!
うーむ、可愛い。これなら楽しげな感情もしっかり見せられそうですね!
という所で今日はここまで。とりあえずここまでの作業でLive2Dの雰囲気は見せられたかなと思うので、次回からはもうちょいスピードアップします。
まずは残りのパーツのメッシュ作りだね、ガンガン進めよう!
では、また次回お会いしましょう。