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【時代の風潮に合わせすぎないこと。それらはすぐ変わる】
時代にあわせて自分を変えるとか自分を枠にはめすぎると、時代の風が変わった時に適応するのが難しくなる。
よくうちの会社の面接に来る人がいうのが「これからは再生可能エネルギーだ」とか言うんだけど、こういう人はただのミーハーでしかないし、たいてい自分軸を持たない人なので、うちみたいな変な会社で続かないし、合わないことが多い。
就職活動中は「実際に仕組みがどうなっているのか分からなかったから、知りたかったから」と、新卒で金融に進んだ。素人にも想像つくような業界には興味がなかった。でも、自慢じゃないが大学時代、ミクロ経済学の単位を落とした。テストで「交通事故の被害者の補償金を計算しろ」という問題に、「そんなのお金になんか計算できない!」と書いた。当然赤点だった。もちろん、銀行に入ってからも数字に弱くて桁を間違えたりした。表示された為替レートを間違えてお客さんに伝えたりした(よく実損を出さなかったと思う。神様、ありがとう)。
でも、いまは時代が追いついてきて、事故の被害者の補償金の見直しが起きているし、コンピューターが為替レートを教えてくれるし、計算してくれる。
また、結婚しても、出産しても、さらにパートナーが海外転勤したとしても(当時の彼氏が商社マンだったから)、自分が仕事を辞めなくても良いだろうという判断でグローバル企業を選んだ。
結婚とか出産などのライフイベントが、「自分がやりたいこと」を阻害しないことが条件だった。逆に、それらのライフイベントが自分の人生を邪魔するならそもそも選ばなかった。
いまはどっちかを選ばなくていい。両方手にとっていい。というか、とらないと生活が立ち行かない。
女はもっと計算高くていい。腕力では男に叶わないから、頭を使って先を予見してリスクマネジメントするしかない。
人生予見できないことばかりだし、環境も変わる。
さらに、自分の知力や経験には限りがあるから、人脈を使って他人の脳みそを使うくらいでいい。そのためのコミュニケーション力や経済力は持っておきたい。何かあったときに生きていける力をつけておきたい。
時代がどうなっても、自分の軸を持っていたい。
さらにいえば、柔軟性も持っていたい。
そんなことを「キャリアレシピ」を通して伝えていきたい。