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失敗にばかりにこだわる姿を皮肉った槍の又兵衛のことば
こんにちは、両兵衛です。
勝負に負けたとき、失敗したとき、武将たちはどう捉えていたか。今回は槍の使い手で豪傑として知られる後藤又兵衛の逸話を取り上げます。
又兵衛というと、大坂の陣で豊臣方として戦い、真田信繫(幸村)らとともに徳川方を苦しめたことで知られる武将ですが、まだ黒田如水(官兵衛)、その息子の黒田長政に仕えていたころの話です。
黒田家が新しい領地である九州の豊前国を治めはじめたころ小領主たちの反抗にあった。
鎮圧に失敗し戦に敗れた長政は父・如水に詫びるため頭を剃った。
家臣たちも次々と頭を剃ったが、又兵衛だけは剃らなかった。
周りからそのことを非難されると、戦に負けたからと鬱々とするのはいかがなものかと言い、こう続けた。
「負け戦のたびに頭を剃っていては
生涯、髪が揃うことなどないではないか」
負ける度に頭を剃っていたら髪の毛が生える暇がないと又兵衛なりの皮肉です。
戦に勝ち負けはつきもの。それは仕方ないこと。失敗ばかりにこだわって何の意味があるのかと又兵衛は言いたいのでしょう。
ついつい失敗にこだわりすぎたり、長く引きずったりすることもあります。完璧主義で恐れて動けなくなることもあります。
後ろばかりでなく又兵衛くらい豪快に前を向いていたいものです。