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GMKTec M7 + Proxmox = 最強の省エネ自宅サーバーを構築する (1)


概要

長く使ってきた自宅のメインサーバーが古くなってきたため、この度リプレイスすることに。

現状はデスクトップPCを利用していたのですが、今回は流行りのミニPCを採用することにしました。

現状サーバー

現在のサーバーを導入したのは2019年11月なので、すでに5年以上が経過していることになります。

「TSUKUMO エアロスリム RS7J-E194/T」というデスクトップPCで、スペックは以下の通り。

  • CPU : Core i7-9700 (8コア/3.0GHz-4.7GHz)

  • MEM : 16GB

  • GPU : GTX 1050Ti 4GB

  • SSD : 1TB Crucial MX500 SATA

  • HDD : 1TB

サーバー用途なのにGPU?と思われるかもしれませんが、その時からAIによる物体認識を仕事としていましたので、処理速度向上のためにGPUを積んでいます。

用途

OSは使い慣れたDebian 10 -> 11 -> 12。
仮想化などは行わずPCに直接インストールして使っています。

主な用途は以下の通り。

  • 自作Webアプリ

  • IoTシステム

  • ネットワーク管理

  • 株&CFD売買サポート

  • Growi

  • JupyterLab

  • Nightscout

そこまでパワーの必要な部分はありませんし、常時バリバリ稼働しているサービスもありません。

あとは開発用マシンとしても使っています。

リプレースの理由

現状サーバーにおいて、性能的に特に不満はなく、まだまだ使えるのですが、あえてリプレースを決断したのは、経年劣化によるパーツの故障が引き起こすトラブルがそろそろ発生しそうなのと、物理的スペースからです。

次はミニPC

近年はミニPCが流行りで、多くのメーカー(ほぼ中国ですが)から様々な
ミニPCが発売されています。
ミニPCはその名の通りコンパクトで省スペース、そして何より省電力なのはサーバー向き。
またコスパも優れているものばかりで、これをサーバーにしない手はありません。

GMKTec M7に決定

ミニPCは数多くの製品が発売されていて選び放題で逆に困るほど。
自分は自他ともに認める?GMKTecファンなので、今回もGMKTecから選びました。

条件として一番重視したのは、CPUパワーと省電力とのバランス。
最初はロマンを求めて最強サーバーにしようかと考えたのですが、電気代と部屋の暑さ(地味に効きます)を考え、ミドルレンジとしました。

また前回重視したGPUですが、物体認識やAI開発はメインPCにその役割を移したため、今回はCPU内臓のもので十分です。

そこから選んだ機種は M7。
コスパ揃いのミニPCの中でも最高クラスのコスパモンスターです。

スペックは以下の通り。

  • CPU : Ryzen 7 PRO 6850H 8C/16T

  • MEM : 16GB (8GB x 2) DDR5-4800

  • SSD 512GB M.2

  • LAN : 2.5GHz x 2

  • 消費電力 : TDP 70W アイドル 8W

アップグレード

今回は仮想化して使おうと決めていたので、標準スペックでは少しもの足りない感じ。
そこでカスタマイズしてアップグレードします。

メモリを64GBに

仮想化して複数のOSを稼働させる予定なので、メモリはいくらあってもOK。
仕様的には最大128GBまでいけるようですが、コストとの兼ね合いで32GBx2にしました。

安心のCrucial

ストレージを2TB追加

ストレージも512GBでは足りないので、空いていたM.2のスロットに2TBのSSDを追加し合計2.5TBに。
仮想化OSはこの追加したSSDにインストールするようにしました。

HP FX700

内部

SSDに銅製のヒートシンク

あとがき

次回はこのサーバーにProxmoxをインストールし、その上に作成したVMマシンにDebian12をインストールしていきます。


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