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コミュニケーションの「量」を捨てるという発想
パートナー契約(業務委託契約)スタイルが一人一人の働き甲斐を最大化する上でもベストではないか!という思いからスタートし、3年でメンバーは15名を超えるにまで増えたわけですが、とはいえずっと順調だったかといえばそんなことはまずありません。
働き方を会社に縛り付けないパートナー制度と共に、つむぎでは働く場所にも自由度を設けています。つまり完全テレワークの会社です。
メンバーには、仙台、岐阜、埼玉、神奈川、東京、大阪、京都と様々なエリアに点在しています。
パートナー契約のスタイルも時間制ではありません。労働時間で規定をするのは、ある意味正社員の働き方に近いことになります。ゆえに、つむぎではプロジェクト単位だったり、「役割」を持ってもらうことによって、その対価を支払っています。
そんな「働き方」と「働く場所」に自由度を持たせることによって、働きやすさを最大化し、その先に働き甲斐を創り出したい、そんな思いがあったわけです。
ただ、まぁそんなにいいことばかりというわけでもありません。
自由度が高く、仕事に取り組める環境は、一方で必要以上のコミュニケーションを生み出しません。
結果として、「ちょっとした意図の違い」「正しく思いが伝わらない」という場面も多く感じるようになってきました。
そういえば、前職時代、管理職のころ、30人くらいが部下にいても、会社にいる際に雑談しながらフォローしたり、それぞれに意図を伝えたり、と大切なコミュニケーションがあったよなぁと思いだすわけです。
やっぱり、シンプルなコミュニケーションの場が必要だなぁ。と。
そしてメンバーとの話の中でも、「そういう場が欲しい!」ということも出てきて、
じゃあ!
ということで、メタバースオフィスの導入を検討します。
デジタル化ということで、大きな波にものり、新しい働き方をより一層推進できる!みんなも移動せずとも気軽に雑談できる!これはいいはず!!
と意気込んでみたものの、、、
まぁそんなにうまくはいかない。
1週間お試しで契約し、ず~っとメタバースオフィスにいても、
誰も来ない・・・
えっ、みんなこういう場が欲しいって言ってたんじゃないの?
気軽に話ができる場を作ったけど!?
とまぁ、実際はこんな感じです。
もうがっくりです。代表一人がメタバースオフィスに一人ポツンと存在し続ける一週間。
何ともシュールな絵でした。
その結果、こんなことを思い始めます。
コミュニケーションは必要とは、誰もが感じることだし、課題ともいわれる。しかし、これはもはや、当たり前のことすぎて、課題ですらないんじゃないかと。
どこまでいったとしても、「コミュニケーションが足りない」と、言われるだけ、この課題に「量」によって対応すること自体が意味ないのでは?
メタバースオフィスが完全なる「失敗」に終わった結果、コミュニケーションの「量」で勝負しようとすれば、
・MTGの頻度を上げる
・リアルオフィスを構えて出社する
・オンラインでずっと繋げて置く
という方向にしか解決策が向きません。
これは、それまで選んできた多くのメリットを失うものにもなります。
だからこそ、つむぎではコミュニケーション「量」という解決策を、捨てました。
それによる弊害は間違いなくあるわけですけど、追及して失うかもしれないものの方が、私たちにとっては、少なくとも私にとっては大切なものだったからです。
そして「量」の解決策をやめることで大切にしたのが、「質」をいかにして高めるか。
になるわけですが、このあたりは次の回にでも。
続く。。。