コロナ禍の夏休み生活を終えて
今年の8月は夏休み、お盆という感覚もない年でしたね。
そんな8月ですが、久しぶりにいろんな「消費活動」をしました。やはり久しぶりの体験をすると感じるものが多くありますね。価値と値段というものを改めて考えるよいきっかけとなりました。それでは、今月度の「つむぎレポート」をお送りします。
「モノ」売場はこれから生き残れるのか?
初めて楽器店に足を運びました。
大手の楽器店を試しに見に行ってみたのですが、正直驚きました。
スペース内に所狭しと置かれた様々なピアノ。
イケアなどに足を運べば、空間売り、もっと言えば、そこで過ごす家族のイメージを売るという形は、もはや一般的になりつつあります・・・と、思っていましたが、それとは真逆、まさに「品揃え」の時代の売り方です。
一つ一つは高価格帯の商品。それは上級者が対象なのでしょう。
私も楽器はやりませんし、息子もまだまだ初心者に毛が生えたもの。
そういう意味では、お店側からすると客層が違うかもしれません。
ですが、大手だからこそ裾野を広げる、つまり初心者層に「ピアノがある豊かな暮らし」が提供できると、もっと業界の動きも変わるのではないかと思いました。
こちらはまた別で約10年ぶりにTVを購入。
我が家にはTVはあったものの壊れていてみれなかったのですが、最近は自宅にいる時間も長いということもあり、一応買おうかとなりました。
ただ、TVは我が家にとっては必需品でもなく、こだわりがあるわけでもありません。そういう家族が家電店に足を運ぶと、やっぱり躊躇します。
TVが思いっきり並んだ売場。
値段はピンからキリまで。
機能が違うのでしょう。
さっぱりわかりません。
というか、そこに興味がない。
となると、家に置く場所から大きさを見て、その中で一番安いものに決めました。
さらに、テレワークが進む最近では、着る服も変わっていると思います。スーツ関係は圧倒的に切る機会が減り、むしろプライベートの洋服が多くなります。となると、どこで買うかといえばもはやZOZOTOWNです。
日用品に近い商材になればなるほど、「値段」の決定要素が強いことを肌身をもって体験しました。
と、同時にその領域になればなるほどECが圧倒的に強い。
リアル店舗がEC店舗を上回る品揃えを実現するのは不可能です。
であれば売場には、売場でしかできないことを提供しない限り、リアル店舗の意味はなくなっていきます。
息子は、相変わらずピアノは欲しいといっても、「あのお店に行きたい」とは言いません。それがすべてかと。
それにしても楽器店は本当に以外でした。足を運んだことのない場所に訪れるとそれだけで学びが多くなりますね。
「場面変更」で本音を引き出す
会社の一体化を目指すとなると、お互いを良く知るということは一丁目一番地のスタートラインです。本音で語れる関係にない中で、会社の将来のことをお互いに一致させることは難しいでしょう。本音を知らなければ、従業員が全力で情熱を掲げられる領域も知ることができないかもしれません。
そこで効果的となるのが、場面変更を行うことです。急激に私の周りでは「合宿」をする企業が増えています。主には「幹部合宿」です。最初から長期的なVisionについて語ることを目的とした合宿です。普段話をするメンバーであっても、あえて違う環境で、しかも泊まりといった普段と違う形で話をすることで深い話ができます。ある会社では、一緒に働く娘さんが留学することが決まり、ある会社では幹部の夢が会社の夢と一致することができ、またある会社では会社の目標が大きく高まりました。
リモートワークが広がり、組織の在り方はどんどん変わっていくことと思います。というより、変えていかなければならないでしょう。非接触型のコミュニケーションを中心としながら、どこで接触型のコミュニケーションを行うか。
コロナ前からリモートワークを中心に行ってきた会社で、これから逆に月に一回集まる場をつくると決めた会社もあります。社内研修のようなものの頻度は下げざるを得ないが、それはやはりやめられないというベンチャー企業もやはりあります。
頻度よりも質を重視した接触型のコミュニケーション設計がこれからは必須なのだと感じます。
オンラインディスカッションで充実した時間を
オンラインMTGにおける限界はまだまだ未知数ですね。
ここ数カ月、1対1のMTGは全く問題なくできている人は多いと思います。
そしてセミナー型も全く問題ありません。
一方でディスカッション型はなかなか難しい部分もあるとも感じていましたが、こちらも準備次第では十分にできるものですね。
Vision、Mission構築という、まさにディスカッション中心、正解がない部分のMTGをオンライン中心で進めていますが、クラウドツールを上手に使いながら進めることで、しっかりと議論が前に進みます。
オンラインの良さは、発言のしやすさがあり、クラウドツールを使うと、修正変更がスムーズ。手書きよりもきれいにまとめられる。過程が記録に残る。など、様々なメリットもあります。
それを活かすことを考えると、リアルではできないことも多くあります。
改めて思うのは、何事も難しいという前提を持って進めるのはいけないということですね。どうにかして形にしようと工夫をすれば、それは実現に向けて転がり始めるものです。
一方、久しぶりにリアルでディスカッションを行った会社では、やはり充実したディスカッションができたのは言うまでもありますが、それプラス、「楽しい」というのがありました。
この感覚はやっぱり大事ですし、チームとして働く中では、大切にしたいものであることは言うまでもありません。
これは現場の空気を感じながらできるからこその感覚でもあり、この「空気感」をどう作り上げていくかというのが、オンラインMTGの質をさらに上げていく上での大切なポイントとなりそうです。
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