伝説の掲示板
前回の投稿では、私が断薬した頃、つまり2010年前後には、ネット上にベンゾ依存・ベンゾ離脱に関して日本語で得られる情報は殆ど存在しなかった、というお話をしました。
当時、離脱や依存のキーワードで検索をかけて辿り着く情報には、まず当事者たちのブログがありました。こういうのは今でもあるのかもしれません。
他には、向精神薬、精神科処方薬の害に苦しむ当事者たちの拠り所になっていたある掲示板がありました。
その掲示板の名前は忘れてしまいました。しかし、管理人さんの名前は今でもよく覚えています。仮に私が認知症になったとしても死ぬまでその名前は決して忘れない、というくらい強く印象に残っています。
その名は、、
たまごエンジェルさん
伝説の管理人、たまごエンジェルさんが主催するその掲示板に、医療機関にも相手にされない彷徨える当事者たちが流れ着き、精神科医の皆さんの無責任ぶりを嘆きつつ、情報交換し合い励まし合って、減断薬に取り組んでいました。
そんな掲示板を運営するたまごエンジェルさんは、彷徨える当事者たちにとって、まさにエンジェル、天使のような存在だったのです笑
しかしそんな一筋の希望だった掲示板も、いつしか、エンジェルさんから閉鎖の告知が流されます。
たまごさん、どうか閉鎖しないでー!!
そんな悲痛な叫びが四方八方から飛び交いましたが、たまごエンジェルさんの負担も大きかったのでしょう、残念ながら閉鎖の日が訪れることになります。
そして、閉鎖の直前だったか、たまごエンジェルさんからある本の紹介がありました。それが写真の本、「向精神薬の減薬・断薬メンタルサポートブック」です。
この本、離脱界隈では今でも有名だったりするのではないでしょうか?プレミア本のような存在になっているとか。。
依存や離脱に苦しんでネットであれやこれや調べまくって図らずも離脱オタクになってしまった貴方なら、知らない筈はない!
そんな本ではないですか?
その伝説の掲示板の伝説の管理人さんが、この本について具体的にどういうふうに紹介したのかは記憶も曖昧で間違っているかもしれませんが、たまごエンジェルさんの知人がこの問題を憂慮して執筆したという話だったように思います。
その後、予告通りに我々の心の拠り所だった掲示板は閉鎖され、私はたまごエンジェルさんが激推しするその本を購入しました。Amazonでね!笑
パラパラ読んでみると、、、
どこかで目にした内容がチラホラ、というより、盛り沢山、、、ちょっと待って、、
あーー、私たち当事者がたまごさんの掲示板に連日書き込んだ情報や体験がまとめられてるーー
そーだったのか、、笑
そんな内容の実に微笑ましい本です。
なので、医師の監修が入っているとか、専門家の査読を受けた内容とかでも全くありません。
それこそ精神科医からは、「医学的価値のない本」と一蹴されるかもしれません。
しかし、私は言いたい。
少なくとも精神科医には馬鹿にして欲しくない。
何故なら、この本も無責任極まりなかった精神医療の産物なんですから。
この本を酷評するなら、この本を産み出した当時の精神科医療もこき下ろして筋を通して頂きたいのです。
次回の投稿は、今回紹介した伝説の掲示板についての続きとなりそうです。。