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【謎の香りはパン屋から】日常系非ミステリー読書感想#13
このミステリー大賞を全て読もう!と思い立ち、早速一番直近で大賞を受賞した作品を購入。
あらすじとしては、主人公は冴えない漫画家志望のパン屋店員。パン屋の中で起きる謎(めっちゃ軽い謎)を漫画家志望の感性で解いていく。4−5章構成で、1つ1つ謎と謎解きがセットになっている。
読みやすいが、ミステリーなのか?と疑問が残る。正直ミステリー好きには絶対におすすめできない作品だ。ミステリー要素よりは、日常描写にほっこりすることに主眼を置いた作品ではないだろうか。むしろ「成瀬は信じた道をゆく」のような作品に近いと思った。しかし、その日常描写も成瀬には遠く及ばない。
ただ一つカレーパンの描写はすばらしく、かくゆう私は次の日電車で30分はかかるパン屋に次の日にいき、その晩はパンパーティーを開き、おおきに作品に影響を受けた行動をとってしまっている。
しかし、繰り返しになるが、ミステリー大賞となると驚きや裏切りや物語に対する後味を求める(少なくとも私は)。そういった意味では、ちょっと・・な作品でした。
粘膜人間を読んだ後で、不完全燃焼が続き次は面白い作品に出会いたい!
では!