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伸びしろの伸ばし方~その2~(三条市の要介護認定)

私が市長選の際に「三条市の伸びしろ」のひとつとして問題提起しておりました三条市の要介護認定。

実態調査を行い、その結果を共有し、次のステップに進んでいこうとのことで、令和3年の秋、三条市内の67事業者の皆さまを対象にアンケートを初めて実施しました。

令和3年の結果はこちらからどうぞ ↓

令和4年の秋にもアンケート第2弾を実施しましたので、今回はその最新の結果をご紹介します。


1.アンケート結果

Q1 三条市内の要介護認定の判定結果について

昨年からの三条市の進捗具合をわかりやすくお伝えするために、昨年度の結果(R3)、今年度の結果(R4)をどちらも紹介いたします。

「妥当である」「やや妥当である」の合計は、昨年度では52%でしたが、今年度は76%でした。24ポイントのアップです!

「妥当でない」「やや妥当でない」との回答も、昨年度(48%)と比較して半分(24%)に減少しています。ただ、それでもなお「やや妥当でない」が24%あるわけですので、伸びしろはまだまだあります。

Q2 妥当ではないポイントは?

Q3 本人の状態・状況が正確に伝わっていますか?

Q4 特に伝わっていないポイントは?

Q5 上手に伝わっていない理由は?

このQ5からQ7は、今年度から新たにお聞きした質問内容です。

どちらかというと「聞き取る側」にまだまだ伸びしろがあるとの回答結果になりました。

Q6 聞き取る側の課題は?

Q7 「伝える側」に伸びしろがある場合の世帯構成は?

Q8 改善してほしいポイント、その他のご意見

2.1次判定・2次判定の差異

ここは「要介護認定のプロセスとは?」の説明です。昨年と同じ内容ですので、スキップしていただいても構いません。

要介護認定は、1次判定・2次判定の2段階に分かれております。

出典:厚生労働省ホームページ

ざっくり説明しますと、1次判定では、主に、認定調査員による認定結果をコンピューターソフトにインプットし、そのソフトが導き出したアウトプット自体が1次判定となります。

その後、各自治体の介護認定審査会にて、1次判定の結果や主治医意見書などを総合的に検討して結論が出されます(2次判定)

令和3年度に引き続き、アンケートに加え、1次判定の結果と2次判定の結果の差異を定量的に分析しました。

(1) 市長就任前の状況

まずは、私が市長に就任する前までの分析結果です。

この表は、たとえば「平成31年4月~令和2年3月分」でいいますと、1次判定(コンピューター判定)では「要介護1」と判定されたときに

  • 2次判定でも同じく「要介護1」と認定されたのが64.1%

  • 2次判定では1次判定より1段階重い「要介護2」と認定されたのが6.0%

  • 2次判定では1次判定より1段階軽い「要支援2」と認定されたのが29.7%

  • 2次判定では1次判定より2段階軽い「要支援1」と認定されたのが0.2%

と読みます。

(2) 市長就任後の状況

続いて、市長就任後(令和3年度・4年度)の状況です。

(3) 見えてきたこと

この4年間の数字を比較しますと、次のようなことが見えてきました。

  • 1次判定が「非該当」「要支援1」「要支援2」であった方について、2次判定においてより重い認定を受けることになった方の割合が年々上昇している

具体的には

R1:68.3% → R2:72.6% → R3:73.7% → R4:78.1%

と年々上昇しています。

  • 1次判定が「要介護1」だったものの2次判定において「要支援2」と軽い認定を受けた方の割合が、最初の2年間ではそれぞれ27%を超えていたものの、令和3年度では18.4%、令和4年度で18.9%と大きく減少しており、最終結果でも1次判定と同じ「要介護1」と認定される割合も、以前と比較すると令和3年度・令和4年度と増えている

3.むすびに

アンケートでは、認定結果が「妥当である」「やや妥当である」の合計が、昨年度の52%から今年度は76%と、24ポイントもアップしました!

また、1次判定と2次判定の差異という定量的な比較についても、年々、数字がポジティブになってきています

今後もこの取り組みをさらに前に進めるとともに、来年度もアンケートをとって、客観的に自分たちの立ち位置を把握していきます!!!

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