最近、国家公務員・地方公務員ともに、以前よりも就職先としての人気が低下してきているというニュースをよく目にします。
おかげさまで私たち三条市役所は毎年すばらしい方に受験していただいていますが、いつまでもこの状況が「あたりまえ」と思ってはいけません。
というわけで、2024年2月より、三条市役所では職員採用についてアップデートを行いました。
1.ジョブ型(的)雇用スタート
中途採用の場合、これまでも、応募者の勤務経験や希望などを事実上踏まえたうえで配属先を決めていました。
ただ、今回より、中途採用の応募時に「区分」を選択してもらい、基本的にはその区分の範囲内で配属先が決まる制度を明示的に導入しました。
これにより
「役所への転職に興味があるけど、配属先がどうなるかわからないから不安」
「公務員になりたいけれども、これまでの自分のキャリアを活かすことができるか不安」
という課題に対処していきます。
2.通年採用スタート
これまでは、中途採用も新卒一括採用も同じ時期に年2回だけ募集し、勤務開始日も基本的には4月1日または10月1日からに限定していました。
ただ、私の知る限りでは、民間企業では履歴書は随時受け付けていますし、面接も良い方がいればいつでも実施しているかと思います。
また、転職を考えている人は「条件が合えばすぐにでも」という方が(きっと)多いです。ですので、私たち採用する側の都合で「入社日は原則4月1日か10月1日です」というのは、転職を考えている方の希望と合わないことになります。
というわけで、中途採用については、
① 応募期間を年2回から年4回に
② 入社日は柔軟に相談に応じる
というように事実上の通年採用をスタートしました。
民間の方からするとこれまた「あたりまえ」と思われるでしょうが、市役所業界(?)ではかなりのアップデートとなります。
3.採用ホームページ新設
ジョブ型(的)雇用スタート、通年採用スタートにあわせて、三条市役所の採用ホームページを新しく開設しました。
民間ではリクルートサイトを持っている企業が多くなってきていますが、市役所業界では私たちの取り組みは進んでいる方です。
ポイントは、若手職員を中心に、職員のインタビューを数多く掲載しているところです。
一例として・・・
そして、私のインタビューも載せています。
4.なぜ、今、採用のアップデートが必要なのか?
私のインタビューに「なぜ三条市役所が今このタイミングで採用をアップデートするのか(する必要があるのか)」を載せてもらいました。
30年後もすばらしい三条市であるためには、そのすばらしいまちを作る私たち三条市役所がすばらしい組織である必要があります。
そのためには、良い人材を採用し続ける必要があります。
「良い人材を採用する確度」を少しでも上げるため、私たちは、前例や他の動向にとらわれることなく、採用をアップデートしなければなりません。