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めざせ、地域の「採用力」アップ!

今年の3月、いよいよ三条市立大学の1期生が巣立ちます。

74人が卒業予定、そのうち62人が就職予定、そのうち9人が燕三条地域の企業に就職予定です。

この9人/62人という数字をどのように見るのかは、みなさんそれぞれのお考えがあるかと思います。ただ、実は、私たちにはこの結果を評論している時間的余裕がないのです。

というのも、既に2期生(今の3年生)の就職活動が始まっており(終わっている学生もいるでしょう)、過去の結果ではなく、未来に目を向ける必要があります。

実際、日経新聞の記事によると、2月1日時点での大学3年生の理系学生内定率は44.3%とのことです!!!

私自身がシャハリアル学長をはじめとする三条市立大学のみなさんや学生から話を聞いた内容をもとに、この地域の「採用力」をアップさせるための3つの伸びしろをみなさんにお願いしたいと思います。

(ちなみに三条市立大学の学生の採用だけではなく、すべての採用に通じるお話ですのでよろしくお願いします)

1.動き出しを早く!

今の大学3年生は、遅くとも夏休みになるとインターンシップを開始し、就職活動をスタートさせます。首都圏の企業はそれに合わせて採用スケジュールを組んでおります。

ここでいう「インターンシップ」とは三条市立大学の「産学連携実習」とは別物です。ですので、三条市立大学の学生たちが産学連携実習先以外にも複数(多く)の企業と接触を持っている前提で、私たちも積極的に学生たちにアプローチを行っていく必要があります。

受け身ではなく、攻めの姿勢をお願いします!

2.情報発信・情報提供の充実を!

首都圏企業は、就活支援サイト、就職支援システムでの企業情報の発信を充実させています。三条市立大学では就職支援システム「キャリタスUC」を用いており、学生たちがアカウントを持っていますので、ぜひとも求人票の登録をお願いします。三条市立大学の学生に情報提供するために「キャリタスUC」を使うことができるのは、三条市立大学の産学連携実習の提携先企業に限定されません

もちろん採用専門のウェブサイトやSNS発信などでの情報発信も行った方がベターではありますが、まずは基本的な媒体での情報発信をお願いします。

3.謙遜の美徳は通じません(むしろマイナスです)

採用する企業のみなさんは、若い世代の方たちに対し、たとえば「うちは中小なんで・・・」「うちは零細なんで・・・」といった謙遜は行わないでください。若い世代のみなさんは真面目で誠実なので、それを謙遜と思わずに真に受けます。

今の就職活動のトレンドとして、コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)意識が強く、2~3社だけしか就職活動をせず、内定をもらったらすぐに就職先を決める傾向があるとのことです。以前のように、何十社からも内定をもらったことをステータスにしません。

ですので、「中小です」や「零細です」とネガティブな印象を与える企業では、わずか2社や3社に限られる就職活動の応募先の対象になりません。自分の大切な社会人としてのファーストキャリアにそのようなネガティブなことを言う企業を選びたいとは思いません。

また、就職活動への親御さんの関わりが以前より強くなっています。企業が学生に内定を出す際に、保護者の確認を事前に取っておくことを意味する「オヤカク」という言葉もあるようです。

親御さんも、「中小です」や「零細です」と言うような企業に自分の大事な子どもを働かせたいとは思いません。

これらの意味で、「謙遜の美徳は通じない」どころか、より正確には「謙遜はマイナス」です。

では、どうしたらよいのかというと、謙遜の代わりに「オンリーワン」という表現でポジティブに伝えてください。

たとえば、「うちは○○の技術がオンリーワンなので、ぜひ君にその技術をもっと伸ばしてほしい!」だったり、仮に零細といえるような小さい企業であったとしても「うちは人数が少ない分、裁量が大きいから1年目からに社会人として成長できる速度はオンリーワンだよ!」だったりと積極的に、ポジティブにアピールしてください。

三条市の企業における採用活動で「オンリーワン!」を流行語にしましょう!!!

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