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派遣スタッフの教科書~派遣で働くコツ~ 【実践編】⑩「トラブル対応のコツ」

こんにちは!
派遣スタッフの教科書と銘打って、人材派遣で働く方向けのTipsを紹介していきます。
今回は【実践編】編の第10弾!
「トラブル対応のコツ」
行ってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」派遣スタッフの教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣で働く人が知っておくと良いことについて超実践的に解説していきます。
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※僕は事務系の一般派遣の営業経験が長く、ここでは主に登録型の人材派遣についての解説が中心になります。

ツラいと感じたら我慢しない

派遣スタッフとして働いていると、トラブルや不快な状況に遭遇することがあります。明白なセクハラやパワハラ、職場内いじめなどでは迷うことはないと思いますが、実際にありがちなトラブルやツラいと思うことにぶつかった時、「営業が忙しいかな?この程度で・・・」と思われたらどうしようと考えがちだったりします。
ですが、僕はそう言う場面こそ、率直に声を出すことが重要だと考えています。トラブルのほとんどは、早い段階で教えてくれればより良い状態になっていたであろうケースは多々あるのです。
そして、相談や報告を避ける派遣スタッフさんが思うよりも思親身に対応してくれる担当者が多いのが実情です。
報道などをみていると派遣会社や派遣営業は悪どいように感じるかもしれないですし、派遣も薄利多売なため、営業が忙しすぎて親身に感じられないこともあると思いますが、本質的には派遣で働く方の役に立ちたいと思っている営業の方がはるかに多いです。
みなさんも、もしも派遣会社の営業として雇われることがあったとして、そんなに悪どい思想で仕事しないですよね。

派遣元責任者・派遣先責任者・苦情処理責任者

基本的には営業担当者にトラブルを相談すればいいですし、それが一番だと思います。しかし、対応が思わしくない場合は「派遣元責任者」「派遣先責任者」「苦情処理責任者」という三者へのエスカレーションが可能です。
これらの責任者はそれぞれの立場でトラブル解決に取り組み・・・取り組むことになっていますので、適切な対応を期待できます。

相談を進める際のおすすめの順番は以下の通りです。

①派遣元責任者

文字通り派遣元の責任者です。
雇用契約書・就労条件明示書などに記載があるのでご確認ください。
たまに営業の方と同じ名前があることがあり、その際はがっかり・・・なんてことも。
「営業担当に相談したが対応してくれない」
「会社として責任を持って迅速に対応してほしい」
などを伝えながら直接連絡してOKです。(連絡先も記載があるはず)

派遣元責任者とは・・・
派遣元責任者とは、労働者派遣事業者(派遣元事業主)に選任された、派遣労働者の適切な雇用管理や保護を担う人をいいます。
これは労働者派遣法で定められたもので、事業所ごとに配置する必要があり、【派遣労働者100人】に対して【1人以上の派遣元責任者】を選任することが義務付けられています。
派遣業務を行うなかで、派遣労働者と派遣先の企業との間でトラブルが起こったり、苦情が出たりすることもあるものです。そのような際には、派遣先の企業と労働者との間で生じるさまざまな問題に対して、迅速な処理や解決を図ることが派遣元責任者の役割となっています。

https://www.pro-seeds.com/haken/blog/hakenmotosekininsha/#:~:text=1.%20%E6%B4%BE%E9%81%A3%E5%85%83%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%AF,-%E6%B4%BE%E9%81%A3%E5%85%83%E8%B2%AC%E4%BB%BB&text=%E6%B4%BE%E9%81%A3%E6%A5%AD%E5%8B%99%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%86%E3%81%AA%E3%81%8B,%E5%BD%B9%E5%89%B2%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
上記HP「派遣の学校」より引用

②派遣先責任者・派遣先苦情申出先

そして、派遣元責任者では話が前に進まなかったら・・・
その際は派遣先責任者もしくは苦情処理責任者の方へ連絡と相談をしましょう。
この担当者は派遣先企業の方になります。指揮命令者の方や営業や派遣会社の関係によって、やりにくくならないように最後のステップとすることをお勧めします。
基本的に派遣先の部門のマネージャークラスや人事の方が多く、聞いてもらえなかったり、アクションがなかったりすることは考えにくいです。
この二つのポジションは同じ方の名前が就業条件明示書や雇用契約書に記載があることが多いのでまとめさせていただきました。

派遣先苦情申出先とは
派遣先苦情申出先は、派遣先で働いている派遣社員からの苦情を受ける担当者です。派遣社員自身が直接苦情を伝えることができる窓口として、派遣社員が仕事をする上で直面している問題を解決するために設けられたポジションです。

https://www.manpowergroup.jp/client/manpowerclip/temporary/complaint.html
上記HPより引用

トラブル対応は派遣サービスの重要な機能の一つ

そもそも、人材派遣サービスは人売りではなく、派遣スタッフさんが派遣先で役務の提供をしてもらうこと、派遣先がその提供を受けられることそのものがサービスです。
派遣スタッフさんに給料を支払うのと同じくらい、トラブルの対応は必須のサービスです。
派遣会社において、トラブル対応は厄介ごとではなく、派遣サービスの一環なのです。派遣で働く方として、サービスはしっかり受けないとわざわざ派遣会社を介して働く必要はないのではないでしょうか。

また、良かれと思っていた我慢が逆効果・・・みたいなこともあります。
例えば、派遣先からサービス残業を強要されて、我慢すべきか相談されたことがありますが、僕はとにかく派遣会社に報告するようアドバイスしました。
もちろん、すぐに対応してくれましたが、サービス残業を強要することは派遣先が派遣料金を盗む行為にあたります。無料で派遣サービスを受けようとしているわけですから当然です。これを労働の問題だけ(それが大問題なのですが!!)だと思って無理に我慢してしまうと、不正に加担する形にもなりかねません。許容することなく率直に相談すべきです。
プロの人材派遣営業であれば、その後の時給交渉に繋げるとか色々なオプションも考えられます。

最後に

トラブルが発生した際には、とにかく派遣会社や派遣営業に声を上げることが重要です。大げさや極端な表現をしたり、不要に責め立てたりせず、冷静に率直に相談をしてみてください。
問題を放置することなく、適切に対処を求めることが、快適な派遣スタッフライフにつながりますし、派遣会社の自浄作用が進み、よりよくなっていく可能性も高まります。

次回は「派遣から正社員になるコツ」についてお話ししていきます。

では、また!




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櫻井 諒|あえて今の仕事を選んでいる人を増やす
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