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こんな派遣会社がダメ #1324

お元気ですかー?
先日、高付加価値アウトソーシング研究会の12月回のパネルディスカッションで登壇させていただきました!


「そこまで言って委員会」というテーマで好き放題言うというただ、僕が楽しいだけの回だったのですが、ここから、その時に出た8つのテーマを少し掘り下げてnoteにまとめていこうと思います。

今日は5つ目のテーマ。
「こんな派遣会社がダメ」です。
僕の答えは「人を商品扱いする会社」。この考え方が業界全体の課題につながっていると思うので、ぜひ読んでいただければと思います。

人を商品扱いする派遣会社の問題点

「派遣会社の商品は人だ」という言葉を、現場や会議で耳にすることがあります。一見すると正しいように聞こえるかもしれません。派遣スタッフがいなければビジネスは成立しませんし。でも、実際にこの考え方を基盤にしている会社で、素晴らしいサービスを展開しているところを僕は見たことがありません。

なぜでしょうか?それは、人を商品と見なすことで、派遣サービスそのものの保守やクオリティ向上に目が向かなくなり、人を右から左に流すようになるからです。

派遣会社が提供しているのは、人ではなくサービスです。これを誤解してしまうと、派遣スタッフをただ「労働力」として使い捨てるような運用がまかり通り、結果的に業界全体の信頼を損なうことになります。

派遣サービスこそが商品である

派遣会社の本当の商品とは何か?
僕は、「派遣サービスそのもの」だと考えています。それは、派遣スタッフとクライアント企業をつなぎ、双方が価値を感じられるように仕組みを作ることです。例えるなら、ラーメン屋の商品は「ラーメンそのもの」であるのと同じように、人材派遣屋の商品は「人材派遣そのもの」なのです。

派遣サービスという「商品」を良いものにするためには、スタッフのスキルアップ支援やキャリア形成、クライアント企業への深い理解と提案力の強化が必要です。しかし、「人が商品」という考えに固執している会社では、これらの努力が怠られる傾向にあります。

例えば、スタッフの希望を無視して短期的な稼働数を優先したり、クライアントのニーズを表面的にしか捉えずにマッチングを行ったりするケースをよく目にします。こうした姿勢では、派遣スタッフの満足度が下がり、クライアント企業からの信頼も得られなくなるのではないでしょうか。

「人を商品扱いしない」派遣サービスとは?

では、派遣会社が「人を商品扱いしない」ためにはどうすればよいのでしょうか?僕は、次の3つの視点が重要だと考えています。

  1. スタッフの成長を支援する
    派遣スタッフのスキルアップやキャリア形成をサポートすることが、派遣サービスの本丸であり、クオリティ向上につながります。例えば、研修制度を充実させたり、スタッフ一人ひとりの希望や適性に応じた提案を行う仕組みを構築することで、サービス全体の質を高めることができます。

  2. クライアント企業への価値提供を重視する
    クライアントの短期的なニーズに応えるだけでなく、長期的な人材戦略に寄り添った提案を行うことで、派遣サービスの存在意義を高めることができます。

    1. 派遣サービスの本質を見直す
      派遣スタッフは派遣サービスの一部を構成する重要な要素であり、商品そのものではありません。サービスの仕組み全体を見直し、継続的に改善していく姿勢が求められます。ポイントは、働く方はtoCの顧客、派遣先はtoBの顧客と捉えることではないでしょうか。

最後に

派遣会社が人を商品扱いすることをやめ、「派遣サービスそのもの」を商品として捉えることができれば、業界全体が少しは変わるはずです。スタッフとクライアント企業の双方に本当に価値のあるサービスを提供するためには、この意識改革が不可欠なのではないでしょうか。

では、また!


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櫻井 諒|あえて今の仕事を選んでいる人を増やす
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