派遣スタッフの教科書~派遣で働くコツ〜 【応用知識とマインドセット編】1「派遣会社を使い倒すコツ」
こんにちは!
派遣スタッフの教科書と銘打って、人材派遣で働く方向けのTipsを紹介していきます。
新章「派遣の応用知識とマインドセット」のスタートです。初回テーマは「派遣会社を使い倒すコツ」。派遣という働き方を選ぶ以上、派遣会社をいかに効果的に使い倒すかは非常に重要なポイントです。
「ひたすら具体的」で「生々しく」派遣スタッフの教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣で働く人が知っておくと良いことについて超実践的に解説していきます。シリーズのマガジンはコチラ↓
※僕は事務系の一般派遣の営業経験が長く、ここでは主に登録型の人材派遣についての解説が中心になります。
派遣会社を使い倒すとは?
派遣会社を「使い倒す」と聞くと、少し強引な響きがあるかもしれませんが、これはあくまで「派遣会社のサービスを最大限活用する」という意味です。派遣で働く以上、派遣会社はあなたの雇用主であり、サポートを受ける立場でもあります。派遣会社のサービスをしっかり活用し、仕事探しやキャリア形成を有利に進めることが、派遣ライフを成功させる鍵です。
コツ1: 自分の希望を明確に伝える
まず大切なのは、自分の希望や条件を明確に派遣会社に伝えることです。「希望条件を伝えるなんて当たり前」と思われるかもしれませんが、ここでポイントとなるのは「なぜその条件が必要なのか」という背景まで伝えること。
例えば、「通勤時間が短いところがいいです」と伝えるだけではなく、「子どもの送り迎えがあるので、通勤に時間がかかると難しい」と具体的に伝えると、派遣会社の担当者も柔軟な提案をしやすくなります。また、希望条件を伝えた後に「他の選択肢もあれば教えてください」と一言添えることで、想定外の良い案件に巡り合える可能性も広がります。担当者によってガチャがあることは明らかな部分もあり、過去の経験から期待しないと考える方もいますが、非常に勿体無いと思います。相手をプロとして信じることで、プロからのアドバイスをもらえる可能性が高まります。
コツ2: キャリア相談を積極的に活用する
派遣会社の多くは、無料のキャリア相談やキャリアアップのための支援を行っています。これらのサービスは積極的に利用すべきです。(明白にそれがある派遣会社を選ぶことがおすすめです)
キャリア相談を受ける際には、「自分が目指すゴール」を明確にしておくと、より効果的です。たとえば、「事務職からDXの専門職にキャリアチェンジしたい」や「3年後には正社員を目指したい」といった目標を共有すると、担当者から具体的なアドバイスや必要なスキル、トレーニングの提案を受けることができます。特に正社員がいいと思っている人はそれを明白にしないと、正社員にはなりにくい仕事を紹介されてしまう可能性も。しっかりと中長期的なキャリアビジョンを伝えましょう。(もちろん、ないのに捻り出す必要はないです)
また、法律で義務付けられている有給の教育訓練も活用しましょう。「年間8時間以上のキャリアアップ教育」が派遣会社には義務付けられているので、これを利用できるトレーニングが存在しているはずです。使えるものは使って、少しでもスキルを磨くことで、次のステップに進む準備が整います。
コツ3: 派遣会社の「内情」を知る
派遣会社は一見同じように見えても、それぞれ得意とする業界や職種、運用の方針が異なります。たとえば、営業職に強い派遣会社、事務系に特化している派遣会社、大手企業に案件が多い派遣会社などがあります。外資の派遣会社は外資企業に強いなんてことも。
自分の希望に合った派遣会社を選ぶことが最初のステップですが、派遣会社がどのようなクライアントと取引しているのか、どのような評価基準を持っているのかを理解することで、より効果的に利用できます。面談時には、「どのような派遣先が多いですか?」や「どのようなスキルを求められることが多いですか?」といった質問をしてみるのもおすすめです。
また、僕はLINEのオープンチャットで、派遣スタッフの方のお悩みを聞くこともあります。
ご自身の派遣での経験やネット上の情報から「派遣会社とはこう言うものだ」というイメージを持っている方は多いですが、そのほとんどが一面的だったり、間違っていたりします。内情を分かった気になってうまく派遣会社を利用できていない人もいますので、もしよければ、オープンチャットから相談いただけると嬉しいです。もちろん、直接のDMもOKです。
櫻井のXはこちら。
コツ4: 派遣担当者との信頼関係を築く
派遣会社を使い倒すためには、担当者との信頼関係を築くことが重要です。派遣スタッフの評価や案件紹介は担当者を通じて行われることがほとんどなので、担当者に良い印象を持ってもらうことで、より条件の良い案件を紹介してもらえる可能性が高まります。(この辺りはぜひ、割り切って行きましょう!)
信頼関係を築くためのポイントは以下の通りです:
• レスポンスは迅速に:連絡が来たら迅速に返答することで、担当者の業務もスムーズになります。
• ポジティブな姿勢:派遣会社に対して不満があっても、冷静かつ前向きな姿勢を保つことが大切です。
• 感謝の気持ちを伝える:「いつもありがとうございます」といった一言が信頼を深めます。
特に、派遣会社は悪者?だと思っている方は、「納得がいかない」と言う理由で噛み付いてしまうことも。でも、一度冷静になってみてください。
派遣会社はあなたの雇用主です。僕が今の会社の偉い人に噛みつかないように(・・・原則・・・噛み付いてないはず・・・!)、その仕事や派遣会社を続けていくならあえて噛み付いてもそんなことも多いはずです。自分にポイントが入るように振る舞いましょう。
コツ5: トラブル時に派遣会社を頼る
派遣先で問題が発生した場合、派遣会社はあなたの味方であり、最初の相談窓口です。「派遣会社なんて・・・」と思い込まず、「営業担当者は忙しいかな…」と遠慮せず、率直に相談しましょう。派遣会社は問題解決もサービスの一環と考えており、あなたをサポートする責任があります。裏切られる感覚になることが0とは言いませんが、思い込みすぎないことは大切です。まずは口に出して相談しましょう。
例えば、サービス残業や不当な扱いを受けている場合、派遣会社に相談することで解決するケースがほとんどです。派遣会社のプロフェッショナルな営業担当者であれば、問題を解決するだけでなく、その後のキャリア形成や時給交渉につながるアドバイスもしてくれるはずです。そもそも、サービス残業は派遣会社にとっては泥棒されているようなものですし、時給アップして欲しいという要望も、請求金額も上げるチャンスなのであなたと派遣会社はWin-Winな場合の方が多いはずです。
最後に
今回は「派遣会社を使い倒すコツ」というテーマでお話ししました。派遣会社は、あなたの働き方を支える重要なパートナーです。そのサービスを最大限活用し、自分のキャリアや働き方をより良いものにしていくことが大切です。
次回は、「派遣における同一労働同一賃金とは」についてお話ししていきます。ちょっと難しい話になるのが確定しているので、書くのにカロリー入りそうなので少々お時間をいただくと思いますw
では、また!
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