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聞いているふりをして次に話すことを考えているのはバレる #1246

お元気ですかー?
今日は「聞いているふりをして次に話すことを考えているのはバレる」というテーマでお話しします。相手の話を聞いているつもりでも、心の中では「次に何を話そうかな…」と考えてしまうこと、ありませんか?それ、相手にけっこう伝わっちゃうものです。

そうそう本心を言ってはくれない

例えば、僕がキャリアアドバイザーとして求職者と面談をしていたときのこと。最初に求職者の方から語られる希望条件や転職理由は、大体が表面的なものです。そう簡単には本心を聞くことはできないのです・・!
「もっと年収を上げたい」とか「待遇の良いところに行きたい」なんて言葉をよく聞きます。でも実際、これらは多くの場合、本当の理由ではなくて、その人の本音が隠れていたりします。

実際に以前僕が担当した方も、面談の最初は「今の会社では給与が上がらないし、もっと稼ぎたい」と話していました。そこで、僕はその言葉を鵜呑みにして「じゃあ、高年収の求人を探しましょうか」と応じようとしていましたが、ふと自分にストップをかけました。(というか、会話の中で行き違っているような感触が多々ありました)「この方、本当に年収だけが理由なのか?」

改めてじっくり話を聞き、質問を投げかける中で、「年収」ではなく「新しい上司との関係にストレスを感じている」という悩みが実は根底にあったことが分かったんです。この時僕は、「共感を示す」「相手の言葉を繰り返す」「理解度を都度要約する」「観察する」ということに気を付けながら、求職者の話を丁寧に聞いていきました。もし僕が「次にどんな求人を提案しようか」と考えながら話を聞いて、焦って提案していたら、この本音にはたどり着けなかったでしょう。

聞いているふりをしているのは、相手にバレる

人って意外と敏感です。話をしているとき、相手がちゃんと聞いていないのに相槌だけ打っているとか、次に何を話すか考えているのがわかると、「この人、話聞いてくれてないな」と感じるものです。そしてそうなると、話す方も心のシャッターを下ろし、本音を引き出されることなく、面談は終わってしまいます。

面談や会話をするとき、相手の言葉だけではなく、その背景にある感情や意図を理解することが大切です。僕は以前は、相手の話を聞きながら「次にどう返そうかな?」「どんな質問をすればいいだろう?」と考えてしまいがちでした。(以前というかキャリアの半分以上はそうでした・・・当然、本当に大事なことや相手が出しているサインを見逃していたり、求職者の方が次第に口を閉ざしてしまったりします。

話を引き出すには、全力で聞くことに集中する

特にキャリアアドバイザーのような仕事では、相手の話を“ただ”聞くのではなく、“全力で”聞くことが必要です。全力で聞くとは、ただ相手の言葉を聞くことではなく、そこに隠された感情や考え、背景まで感じ取ろうとすることです。

僕の尊敬する先輩が言っていました。「お前は、相手の話を聞くときにいつも次に何を話すか考えてるだろ。それが相手にバレてるんだよ。あと、思いついたら我慢できずにしゃべりだすのやめろよ。」そのときはショックでしたが、確かにその通りです。

「次にどう話そうか」を考えていると、どうしても目の前の人ではなく、自分自身に意識が向いてしまいます。すると、自然と相手の表情や言葉のトーンなど、重要な情報を見逃してしまいます。それがゆえに、自分の中にある言葉を届けたい欲求が上回り、相手の語尾に食い気味に話し始めてしまいます。

僕はこの失敗を何度も繰り返し、なんなら今も定期的に失敗し、そのたびに「話を聞いてくれていない」という空気を作ってしまいました。自分に対して悔しさを覚えます。

まずは、相手の話に集中することから

次に何を話すかを考えるのをやめ、相手の話に100%集中すること。これが大切です。特に、面談や相談の場面では、相手が少しの沈黙を挟んで話してくれることもあります。その沈黙の間に「次にどう話そう」と考えるのではなく、「今、この人はどんなことを考えているんだろう?」と感じようとしてみてください。
その為なら、質問用のシートを手元に持っておいて、どういう言葉を使うかに脳のリソースを使いすぎないこともおすすめです。僕はもはやベテランと言えるはずですが、質問のパターンシートを手元に置いて話すこともあります。

最後に

聞いているふりをして、次に話すことばかり考えてしまうのは誰にでもあることです。・・・ありますよね??僕だけだったらどうしようw
でも、そのクセに気づき、あえて意識して“全力で聞く”ことを強く意識してください。それだけで、相手との信頼関係が深くなったり、人材系の方は求職者やクライアント企業との関係が良好になり深い支援ができるようになると僕は考えています。

では、また!


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