人材派遣業界は届けるべき人にサービスを届けているか? #1330
お元気ですかー?
大晦日ですね。今年もあっという間に過ぎ去り、新しい年を迎えようとしています。今日は、人材派遣業界に身を置く者として、この業界が本来目指すべき姿について考えたことをお話ししたいと思います。
かつて聞いた言葉の重み
以前、ある製造系派遣会社の部長さんがこんなことをおっしゃっていました。
「我々のビジネスは、今まで家業を継いできてそれで良かった人が急に働かないといけなくなったり、コミュニケーションが苦手で正社員として働くことが難しい人の受け皿になっているんだ。我々がいなかったら、グレーゾーンの仕事に就いてしまう人もいるかもしれない。」
その言葉が、最近特によく頭に浮かびます。特に、ニュースで闇バイト問題や外国人犯罪の報道を耳にするたびに、「人材派遣業界は本当に届けるべき人たちにサービスを届けられているのか?」という疑問が湧いてきてしまうのは自意識過剰でしょうか・・・?
切り捨てられた人たちの存在
派遣業界は、いつの間にか「仕事がしやすい領域」にだけ目を向け、本当にサポートが必要な人々を切り捨ててしまってはいないでしょうか?
例えば、働く意欲はあるけれど正社員としての働き方がどうしても合わない人、あるいは社会的な事情でスムーズに仕事に就くのが難しい人たち。かつて派遣業界が「受け皿」として機能していた頃、こうした人々に対して手を差し伸べていました。
しかし(もちろん全ての派遣会社がとは言いませんが)今では、派遣会社が「上流」とされる職場や人材を狙っているように感じてしまいます。その方がビジネスとしてスムーズですし、派遣会社で縁があって働いてくれている人にとっても良いからです。
しかし、そうするあまり、本当に支援が必要な人々へのサービス提供がおざなりになっているのではないかと感じることがあります。そうした人々が取り残され、結果的にリスクの高い選択をしてしまっているように見える現状に、業界の一員として責任を感じます。
働き方の多様性と受け皿を両立するために
派遣業界が社会において果たすべき役割は、働き方の多様性を支えるだけではなく、その多様性の中に「受け皿」としての機能を含めることだと思います。
任侠の世界を肯定するつもりはありませんが、かつてはそうした人々が社会から締め出されないように機能していた面もあったはずです。その方々は社会的に締め出され、派遣業界はその受け皿の役割を放棄しつつあるように感じます。困っている人、挑戦したいけれどチャンスに恵まれない人、社会的な事情で選択肢が限られている人たちに対して、派遣サービスを通じて新たな可能性を届けることが、僕たちの使命ではないでしょうか。
2024年に向けて
来年は、こうした「届けるべき人にサービスを届ける」というテーマに真剣に取り組んでいきたいと思っています。派遣業界の持つ可能性をもう一度見つめ直し、業界全体でこの課題に挑むきっかけになる年にしたいと考えています。
2023年、大変お世話になりました。そして、2024年もどうぞよろしくお願いいたします!皆さん、良いお年をお迎えください!
では、また来年!
お問い合わせ | note(ノート)
オープンチャット「人材派遣スタッフの駆け込み寺」(匿名&出入り自由)
オープンチャット「人材派遣営業の駆け込み寺」(匿名&出入り自由)
公式LINEで個別連絡が可能です(無料オンライン相談、有料記事プレゼントがついてきます)