躍動してもらうためには適切な欲求を満たすべし #1379
お元気ですかー？
今日は 「メンバーが本気で動いてくれる環境を作るには？」 というテーマでお話しします。
結論から言うと、 適切な欲求を満たしてあげることが大事 だと僕は考えています。
これは心理学者マズローが提唱した 「欲求5段階説」 に基づくものですが、ざっくり言うと、「人は今の欲求が満たされないと、次の段階に進めない」 という話です。
メンバーに「もっと成長しろ」「もっと結果を出せ」と言う前に、そもそも 今どの欲求が満たされていないのか？ を見極めることが重要です。
マズローの5段階欲求とは？
人の欲求は、以下の5つの段階を経て進化していきます（らしいです）。
生理的欲求（生きるための欲求）
安全欲求（安心して暮らせる環境がほしい）
社会的欲求（仲間がほしい）
承認欲求（認められたい）
自己実現欲求（自分らしく生きたい）
では、これを職場に当てはめて、メンバーが本気で動ける環境を作るにはどうすればいいのか？ を考えてみましょう。
① 生理的欲求を満たせ！（まずは最低限の環境整備）
「生理的欲求」は 食事・睡眠・休息 など、生きる上で欠かせない基本的な欲求です。
職場で言えば、「健康的に働ける環境か？」 ということ。
✅ まともに休憩取れる？
✅ 長時間労働が当たり前になってない？
✅ 給料が生活水準を下回っていないか？
もし、これが満たされていないと、どんなに良い仕事でも 「それどころじゃない」 となってしまいます。
メンバーに躍動してほしいなら、まずは「働く環境が整っているか？」をチェックすべしです。
② 安全欲求を満たせ！（安心して働ける環境があるか？）
次に、「安全欲求」。
これは 「安定した環境で働きたい」 という欲求です。
✅ いきなりクビになるような職場じゃないか？
✅ 会社の方針がコロコロ変わって不安定じゃないか？
✅ 「ミスしたら終わり」みたいな雰囲気になっていないか？
安心して働ける環境がなければ、メンバーは 「とりあえず今の仕事をこなす」 だけになり、挑戦なんて絶対にしません。
「攻めの仕事」をしてほしいなら、「ここで頑張っても大丈夫」 と思える職場作りが必要です。
③ 社会的欲求を満たせ！（チームの一員として居場所を感じる）
人は 「仲間がいる」 と感じた時にパフォーマンスを発揮します。
いくら優秀でも 孤立しているとパフォーマンスは激減 します。
✅ チームで助け合う文化があるか？
✅ 「相談しやすい」雰囲気になっているか？
✅ メンバー同士の交流が薄くなりすぎていないか？
もし、メンバーが「ここにいても意味ないな」と思い始めたら、その時点でモチベーションはゼロです。躍動してほしいなら、「このチームで一緒に戦っている」 という実感を持ってもらうことが必要です。
④ 承認欲求を満たせ！（頑張りを認める）
「ちゃんと評価されてる！」と思うと、人はさらに頑張れます。
逆に、どんなに頑張っても 評価されなければ、すぐに手を抜くようになる もの。
✅ 「ありがとう」や「助かったよ」と言葉で伝えているか？
✅ 成果をしっかり評価しているか？
✅ 誰がどれだけ頑張っているのか、周りに見えるようになっているか？
特に 「やって当たり前」の仕事 に関しては、何もしないと 「誰も気づいてくれない」 という状況になりがち。
躍動するメンバーを増やしたいなら、「しっかり見てるよ」「ちゃんと評価するよ」 というメッセージを日常的に送ることが大切です。そして、何よりも適切に評価し、フィードバックし、待遇や役割に変化がある状況にする必要があります。
⑤ 自己実現欲求を満たせ！（メンバーが成長できる環境を作る）
最終的に、人は 「自分らしく働きたい」 と思うもの。
ここまでの欲求が満たされると、次は 「この会社で、どんな成長ができるか？」 が気になり始めます。
✅ 成長できる環境があるか？（スキルアップ研修、挑戦の機会）
✅ 「自分はここで何を実現できるのか？」を考えられるか？
✅ 単なる作業員になっていないか？
ここまでの欲求が満たされていない状態で 「成長しろ！」 と言っても、響きません。
でも、基礎が整っている状態なら、メンバーは 「もっと成長したい！」 と自然に思うようになるのではないでしょうか。
最後に
メンバーに 「もっと頑張れ！」 と思ってほしいなら、単純に「気合いを入れろ！」ではなく、「今どの欲求が満たされていないのか？」 を考えるべきです。餓死しそうなくらいお腹空いているのに食材にこだわったコース料理を出されてもうれしくもなんともないのです。
✔ 環境が悪いなら、まずは労働環境を整える
✔ 不安があるなら、安定感を持たせる
✔ 孤立しているなら、チームの一体感を作る
✔ 頑張りが報われていないなら、承認の機会を増やす
✔ 成長機会がないなら、新しいチャレンジを作る
メンバーに「本気で仕事に打ち込んでもらう」ために、まずは今の環境をチェックしてみてください！
では、また！
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