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一番いまいちなリーダーは不都合な事実を指摘されたときに不機嫌になる人かもしれない #1249

お元気ですかー?
今日は「一番いまいちなリーダーは不都合な事実を指摘されたときに不機嫌になる人かもしれない」というテーマでお話しします。これまでリーダーやマネージャー、責任者の方々をたくさん見てきましたが、一番ダメだなと思う行動がこの「不都合な事実に対して不機嫌になること」な気がしてきました。

リーダーが一番やってはいけないことは何ですか?

先日、後輩と「リーダーが一番やってはいけないことは何か?」という話題になりました。お互いの経験を振り返りながら、僕はこう思いました。「不都合な事実に対して機嫌を悪くすること」こそが、リーダーとして一番やってはいけないことじゃないか?、と。

なぜなら、これは「百害あって一利なし」の行動だからです。事実を受け入れられず、機嫌を損ねる人がスピーディに仕事を進めるところを見たことないですし、むしろ撤退のタイミングが遅れて無駄な時間とお金を使っている場面のほうがよく見るくらいです。

事実は不機嫌になっても変わらない

そもそもですが、事実は不機嫌になったところで一切変わりません。たとえば、プロジェクトが遅れている、売上が目標に届いていない、顧客満足度が下がっている、新規サービスが顧客に受け入れられない……どれも事実です。不機嫌になっても、事実が消えてなくなるわけではないし、感情的になっても仕事が勝手に進むわけでもありません。

不機嫌になるのは、事実に対しての「認めたくない」という感情から来るのだと思います。おそらくは、問題があっても「自分のせいじゃない」とか、「選択が間違っていた」と認めたくない感情なのだと思います。(断言できないのは、僕にその感情がなく…心の何かが死んでいるのかもしれませんw)だから、事実に対して不機嫌になったり、イライラしたりしてしまう。もしかすると、自分の評価が下がることを恐れているのかもしれません。

でも、この感情的な反応は誰も得しません。むしろリーダーの姿勢がそうだと、メンバーは「またあの人がキレるから報告するのやめよう」と思い始め、次第に情報や事実が上がってこなくなります。こうなったらもう最悪です。ましてや、不機嫌を通り越して、事実を認めず無視するリーダーがいたら、組織全体の情報伝達は完全にストップします。

情報や事実が見えなくなるという弊害

20年のビジネスパーソン人生を振り返ると、これが最も危険なことに思います。不機嫌なリーダーのもとでは、メンバーが本音を言えなくなり、どんどん報告が減っていきます。そして、気づけば「うまくいっているはずだったのに、なぜか蓋を開けたら問題だらけだった」という事態に陥ります。

こうした状況になったとき、「なんで誰も報告してくれなかったんだ!」とリーダーが怒ることもあります。でも、これはリーダー自身の態度が情報を遮断してしまった結果です。報告しないメンバーももちろん問題かもしれませんが、その環境を作り出したのは誰か?と考えると、リーダーがまず自分を顧みる必要があります。

「言ってもどうせ機嫌悪くなるだけだし」「この問題もどうせ無視されるし」といった雰囲気が漂い始めたら、それはかなり危険なアラートです。情報が上がってこない環境では、組織は常に盲目のまま進み続けることになり、気づいたときには手遅れになっているかもしれません。

最後に

不都合な事実に対して不機嫌になることほど、リーダーとしてやってはいけないことはないと思います。事実は事実。起こったことを素直に受け入れて、その上でどう対処していくかを考えることが大切です。感情的にならずに冷静に対応することで、メンバーからも信頼され、情報も正確に上がってきます。

「いやいや、それなら報告せいよ!!!」と感じることがあれば、自分の態度や対応を一度見直してみましょう。もし「不機嫌になっていたかも」と思ったら、その時点で方向転換するチャンスです。

では、また!


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