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キャリアが10年になったら、希望職種の条件を広げても広がらない #1311
お元気ですかー?
今日は「キャリアが10年になったら、希望職種の条件を広げても広がらない」というテーマでお話ししたいと思います。
何かのために職種を広げるのは10年目以降は微妙
キャリア支援の場面では、勤務地や労働時間、賃金といった希望条件を優先して、「職種は何でもいい」という選択をする方は多いです。キャリアの初期では、その柔軟性がプラスに働くこともあります。しかし、一定のキャリアを積んだ10年目以降になると、この戦略は逆効果になることが多いんです。
なぜなら、キャリアが進むにつれて、「何のプロで、どんなバリューを出せるか」が採用において重要視されるからです。職種を広げすぎることで、「この人に何を期待して採用するべきか」が見えにくくなり、結果として希望条件も満たしにくくなってしまいます。
むしろ、専門性や経験値が明確であればあるほど、勤務地や賃金などの希望がかなえられる可能性が高まります。
30代の転職を有利にするためにベットする職種と業種は決めに行く
そこで僕がおすすめするのは、20代後半から30代での転職やキャリア形成を見据えて、「これだ!」という職種や業種を決めることです。早い段階で専門分野を絞り込み、知識や経験を深めていくことはとてもオススメです。実際、僕もそんなに確固たる覚悟はなく人材サービス業界に焦点を絞りましたが、それで良かったと思っています。
たとえば、営業職の方であれば、「法人営業に特化して、特定の業界で深い知識を持つプロフェッショナルになる」といった目標を設定するとよいのではないでしょうか。業種や職種を絞り込むことで、他の候補者との経験と知識での差別化がしやすくなり、30代以降のキャリアの選択肢が広がります。
プロ!という自信がない人もキャリアストーリーはつなげる
とはいえ、全員が「これ!」という専門分野を既に持っているわけではありません。ミドル層だけど、これといった専門性がないと感じている方も諦める必要はありません。ただし、むやみに職種や業種を広げて「未経験」として挑戦するのは難しいのが現実です。
その場合、キャリアのストーリーを作ることがポイントです。以下の3ステップを意識してみてください。
1. キャリアの中で見つけたやりたいことや適性を明確にする
•過去の経験を振り返り、どの業務や成果にやりがいや適性を感じたかを考えます。
2. 現職ではその適性が活かせない理由を説明する
「これがやりたいけど、現職ではその機会がない」という現実を明確に伝えることで、説得力が増します。
3. 応募先でそれが実現できることをアピールする
応募する企業で挑戦したい理由を具体的に伝え、採用後にどんなバリューを提供できるかを示します。
このストーリーを構築することで、自分のキャリアの軸が明確になり、今は専門性がなくても、受かる可能性があがり、結果として選択肢の多い転職が可能になります。
最後に
キャリアが10年を超えると、希望条件をかなえるために職種を広げても、かえって可能性を狭めてしまうことがあります。それよりも、自分の専門性やバリューを明確にして、他者との差別化を図ることが大切です。
「これだ!」という専門分野がまだ見つかっていない方も、過去の経験を振り返り、キャリアのストーリーをつなげていけば大丈夫です。焦らず、自分の強みを見つけていきましょう。
では、また!
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