コスパのパはお金だけじゃない #1203
お元気ですかー?
今日は「コスパのパはお金だけじゃない」というテーマでお話しします。
経済的コスパの罠
「遠くのスーパーに行って、特売品を買ってる? その分、バイトでもしたほうが得だろ……」「学費を払っているのに勉強しないでバイトして、より安い金額に変換している」—— これは、20代後半から30代の頃の僕がよく口にしていたセリフです。
当時の僕は、経済的なコストパフォーマンス(コスパ)を何よりも重視していました。る系の人にバキバキに影響を受けていました。
わかってないんですがw、経済合理性が最優先で、それ以外の要素についてはあまり考えていませんでした。
週末に遠くのスーパーまで行って特売品を買っていた母のことを思い出して「その時間でバイトをした方が得だ」と思ったものです。(お母さん、ごめん…)
また、大学時代の友人が学費を払っているにも関わらず、授業をサボってバイトに励んでいるのを見て「学費をバイト代に変換しているだけじゃないか」と考えました。せっかくの学びの機会を無駄にし、結果として得られるのは安いバイト代だけ——それが当時の僕の視点でした。(もちろん、オリジナルの考えではなく、そんなことを言っているインフルエンサーがいたはず)
お金だけで測れない「パフォーマンス」
しかし、30代後半に差し掛かり、家族を持つようになってから、僕の考えは大きく変わりました。今では「コスパ」の「パ」——すなわち「パフォーマンス」はお金だけでは測れないことに気づいたのです。
・・・逆に言えば、そんな当たり前のことに気が付くのに30年もの時間を費やしているのですが。
例えば、休みの日に娘と一緒に料理をすることがあります。これは、給料が下がる転職をしたときに思い付いた休日の過ごし方です。
特に特売のお肉を買いに行って、家で焼肉を楽しむ「焼肉屋さんごっこ」は、僕たち親子のお気に入りの時間です。確かに、経済的に考えれば、その時間を使ってバイトをして、そのお金で外食する方が「お得」かもしれません。しかし、その選択肢が本当に豊かなのでしょうか?
投入するお金と得られる料理のクオリティのコスパだけで見れば、お肉を買いに行って準備して片付ける時間分のバイトをして得たお金で外食する方が合理的です。しかし、家族と過ごす時間、自分自身の体力、そしてその時間に得られる経験や思い出——これらはお金では買えない価値を持っています。娘と一緒に買い物をして料理をする、そのプロセス自体が僕にとっては何にも代えがたい「パフォーマンス」なのです。
↓カレーを作るのもめっちゃ楽しいんだぜっ!
経済的コスパからの脱却
若い頃の僕は、経済的なコスパにばかり囚われていました。もっと安く、もっと効率よく、もっとお金を——という考え方が染みついていたのです。
しかし、家族と過ごす時間が増えるにつれて、経済的なコスパだけに囚われることがいかに視野が狭かったかを実感しました。
30円安い卵を買うために遠くのスーパーまで行くのは、表面的には「お金の節約」に見えますが、その背後にはもっと大切なものが隠れています。それは、バイトしないことを選んで子どもとの時間を優先した気持ちであり、家族との貴重な時間のための投資であり、限りあるお金の使い方でもあります。
そもそも、限界があるお金と時間という存在は、コストパフォーマンスのみで語られるものであるはずがありません。仕事は経済合理性で考えても問題ないことが多いと思いますが、仕事以外ではさぼらずにもっと真剣に考えたいと最近の僕は思っています。
最後に
趣旨と関係ないので触れませんでしたが、20代から30代前半の僕は、確かに経済的なコスパにばかり囚われ、そして、効率的にねん出したお金と時間をパチンコにつぎ込んでいました。
・・・頭がおかしいのでしょうか?w
今は結構まともになり、「コスパ」の「パ」はお金だけでは測れないということを強く感じています。人生には、お金だけでなく、時間や経験、人との関係など、さまざまな要素が絡み合っています。これらすべてを総合的に考えてこそ、本当の意味で自分らしい人生や豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。
遠くのスーパーに行って特売品を買うことや、家族と一緒に料理をすることは、経済的な意味では「効率が悪い」かもしれません。しかし、心の豊かさや家族との絆、お金に換えない時間をすべてお金で語ってしまうのは雑すぎるし勿体ないと思うのです。
では、また!
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