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派遣会社に採用のプロとしての自覚はあるのか? #1323

お元気ですかー?
先日、高付加価値アウトソーシング研究会の12月回のパネルディスカッションで登壇させていただきました!


「そこまで言って委員会」というテーマで好き放題言うというただ、僕が楽しいだけの回だったのですが、ここから、その時に出た8つのテーマを少し掘り下げてnoteにまとめていこうと思います。

今日は4つ目のテーマ。
「派遣会社に採用のプロとしての自覚はあるのか?」です。したいと思います。この業界の課題として特に強く感じているのが、派遣会社が人材紹介会社に紹介料を払ってまで採用をする現状です。これには、採用のプロフェッショナルとしての姿勢が問われるのではないかと考えています。

派遣会社が紹介料を払う現状

人材紹介会社から候補者を紹介してもらう際、派遣会社は一定の紹介料を支払います。この仕組み自体は悪いことではありませんが、問題なのは、派遣会社が自ら採用を行わずに、この方法に過度に依存しているケースが増えていることです。

派遣会社の本来の役割は何でしょうか?それは、求職者に最適な仕事を届け、クライアント企業に最適な人材を提供することです。採用のプロフェッショナルとして、求職者と企業を直接つなぐ努力を怠り、外部に頼ることでこの役割を果たせていると言えるのでしょうか?
さらに良くないのは、無期雇用派遣という名称でしか媒体に出せない仕組みを、未経験向け人材紹介会社に「正社員派遣」と言わせることで採用できているという実情です。
僕は思います。
無期雇用派遣の魅力を伝えて、魅力を作って勝負しろよ!
と。

届けるべき求職者にサービスが届いていない

紹介料を払って採用するという行為は、派遣会社が本来届けるべき求職者にサービスを届けられていないことの表れです。本来、派遣会社は自ら採用活動を行い、求職者と直接向き合うことで、派遣スタッフのキャリア形成や働きがいを支援するサービスです。

しかし、現状では、自社の採用力を高める努力をせず、外部に頼り切っているケースも見受けられます。この結果、派遣会社のサービスが一部の求職者にしか届かず、本来支援すべき多くの人々に届いていないという課題を生んでいると僕は考えています。

採用のプロとしての自覚が求められる

派遣会社が採用のプロフェッショナルであるならば、外部に依存するのではなく、自ら採用活動を強化することが好ましいのではないでしょうか。それは、求職者に対しても、クライアント企業に対しても、「採用のプロフェッショナルとしての信頼」を勝ち取る道なのです。

たとえば、良いサービスを提供して紹介をもらい、求職者と直接対話する機会を増やしたり、デジタルマーケティングを活用して自社の魅力を広く伝えることが考えられます。派遣会社が採用に本気で向き合うことで、紹介料に依存しない強い採用力を持つことができ、結果的に求職者にも企業にも高い付加価値を提供できるはずです。

本来の役割を果たすために

派遣会社が人材紹介会社に頼り続けることは、自社の採用力不足を助長するだけでなく、業界全体の信頼にも影響します。本来届けるべき求職者にサービスが届かず、転売ヤーのようにビジネスを展開している会社と共謀してると思われるリスクもあるのです。(言いすぎ)

派遣会社は「採用」という機能を放棄してはいけません。むしろ、自社の採用力を強化し、求職者と企業の双方に寄り添ったサービスを提供することで、その存在意義を示すべきです。

最後に

派遣業界が成長を続けるためには、派遣会社が採用のプロフェッショナルとしての自覚を持ち、自社採用を強化することが不可欠です。人材紹介に悪い意味で依存せず、自らの力で求職者と企業をつなぐ努力を怠らない。それが、派遣会社の本来の姿であり、業界全体の信頼を高める道だと思います。

皆さんも、自分の会社が「採用のプロフェッショナル」としてどのような取り組みをしているか、一度考えてみてください。それが、派遣業界の未来を切り開く第一歩になるはずです。

では、また!


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櫻井 諒|あえて今の仕事を選んでいる人を増やす
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