ロジック自体に意味はない #1240
お元気ですかー?
今日は「ロジック自体に意味はない」というテーマでお話しします。
このあたり、世代間差があるかもしれませんが、ビジネスの現場では「数字・ファクト・ロジック」を大切にしろと言われることがよくあります。確かに、これらは議論や意思決定において欠かせない要素ですし、僕自身も意識して活用しています。でも、「数字・ファクト・ロジック」そのものに、本当に意味があるんでしょうか?
正直に言うと、僕は「ロジック」を盲信して失敗した経験があります。ロジックを組み立てること自体に固執してしまい、「これが正しいんだ」と思い込んでしまったんです。結果として、そのロジックを突き詰めても周りが納得せず、むしろ反感を買うことさえありました。
数字・ファクト・ロジック自体に意味はない
まず、結論から言います。数字・ファクト・ロジック自体には何の意味もありません。これを聞くと、「え?そんなこと言ったらビジネスなんて成り立たないじゃん!」と思う人もいるかもしれません。(それくらい数字・ファクト・ロジック信者は多いと思う)
でも、冷静に考えてみましょう。数字は事実を示してくれますし、ファクトは客観的な証拠となり、ロジックは物事を合理的に解釈してくれる。それはその通りです。しかし、これらはただの「材料」でしかなく、そのままでは何の価値も生まれません。価値が生まれるのは、それらを使って「何をするか」「どう判断するか」を決めたときなんです。(当たり前)
つまり、数字もファクトもロジックも、それらを使って導き出した「判断」にこそ意味があるんです。
特にロジックに気を付けよ
特に、ロジックには注意が必要です。僕も昔はロジックが成立していれば、それが正しいと信じていました。でも、ロジックが正しいことと、それが現実に適用できるかどうかは別問題なんですよね。むしろ、世の中のほとんどのことはロジック自体は成立していることのほうが多いです。
例えば、赤ちゃんが「お腹が空いたから泣く」というのは、とてもシンプルなロジックです。赤ちゃんもロジカルなんです。でも、少し成長すると「お腹は空いてるけど、今泣くと親の機嫌が悪そうだから泣かない」という行動を取ることがあります。これもまた、ロジックとしては成立していますよね。「お腹が空いてること」と「親の機嫌」という2つにファクトが増えたともいえるかもしれません。
どんな状況でも「お腹が空いたから泣く」ことも「お腹が空いたけど泣かない」ことも正しくも間違ってもないのです。
数字・ファクト・ロジックを使ってどう判断するかが大事
大事なのは、数字・ファクト・ロジックを使って「どう判断するか」です。僕が失敗したときは、ロジックの構築ばかりに時間をかけて、判断をしていませんでした。「ロジックが成立している=これが正しいんだから、みんなもこの通りに動いてよ」と押し付けていました。
でも、それではチームのパフォーマンスも上がりませんし、メンバーの納得感も得られません。というか、ロジックが成立していない日本語は他人に通じないので、ロジックが成立しているのは最低限のドレスコードです。今となっては「ロジックが成立=正しい」がどういう方程式なのか自分でも謎ですが、その時は全力でそう主張していました。
その考え方をしている期間、僕はチームメンバーから「こいつには何を言っても無駄だ」と思われていたはずです。だって、何を言っても自分の意見を「ロジックが成立している」という1点で押し切ってくるのですから・・・
そこで学んだのは、「このロジックを使って、どうしたいのか?」「どう判断するのか?」という部分が本質ということです。たとえロジックが正しくても、チームや相手にとって不利益になるなら、それを採用しない判断も必要なんですよね。
数字・ファクト・ロジックはあくまで共通言語であり、道具です。それを使ってどうするのか?どう判断するのか?が大切です。
最後に
今日は「ロジック自体に意味はない」という話をしました。なんとなく若手ほど勘違いしがちな気がしています。少なくとも僕はリーダーになりたての時に考えないといけないことや判断が多すぎて「ロジック成立=正しい」という道に逃げたようにも思います。
・・・気を付けていきましょう。
では、また!
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