ド素人から動画編集で利益を出せた道のり

YouTubeが全盛期に入っている現在、「動画編集」は激アツなコンテンツだ。InstagramなどのSNSでも「副業で動画編集」といった文言を見た人も多いと思う。
ただ、見切り発車的に始めても手詰まりになるだけなので
「コツ」「ポイント」さえ押さえればどんな動画を扱っても
ド素人からでも「収益化」は見込めるのである。

実際、僕も副業から始めて半年後に収益化に成功、その後「動画編集者」としてのポジションを得て「本業レベル」まで上り詰めたのである。

この記事では「動画編集」で利益を出せた道のりや失敗談などを交えて、これから「動画編集で収益化したい」と思っている方の参考になればと思っています。


友達のビジネスの手伝いが副業に



最初に「動画編集」をしっかりやり始めたのは友達のYouTubeチャンネルの編集だった。
当時、新型コロナウイルスの流行が始まり世間では緊急事態宣言が出され、「おうち時間」が推奨されていた頃だった。

「動画編集の手が足りないです!やりたい人居ますか?」
友達はコーチングビジネスとYouTubeでの発信をしており、オンラインサロンを運営していた関係もあり、動ける編集者がひとりしか居ない状況だった。

その時の僕は、スマホのアプリでかんたんなスライドショーを作る程度のスキルだった。所謂ド素人だ。
だけど「動画編集」には興味があったので後のことなど考えずに
「やります!」と手を挙げたのであった。

まずは道具を揃えるところからだった。
パソコンはすぐに編集作業が出来るような代物ではなかったので、スペックの高い中古のパソコンに買い替えた。
そして編集をするためのソフトもインストールした。
Adobe Premiere Proを手に入れた。

ここからが難産だった。
カットの仕方、テロップの入れ方、色の配分etc…
僕はデザインの学校を出ている訳でもないし、映像のことなど無知だった。

ほぼ毎日パソコンを触ってとにかく覚えた。
出来た動画を編集者のトップの方に見て貰いフィードバックを貰う。
これの繰り返しだった。

最初に作った動画は1本仕上げるのに2週間以上かかった。
カットも荒かったし、不自然な編集が多かった。

それでも数をこなしていき、求められる動画を編集できるようにもなった。
同じタイミングで編集を始めた仲間が次々ドロップアウトしていく中、僕はなんとかやり続けられていた。

多分、パソコンで作業したり、編集してひとつの「作品」を作り上げるのが好きなんだったと思う。

続けていくなかで心無い言葉をもらったこともあった。
映像をかじったことのある人に作った作品を見せたら
「お前のソレ、おもんないねん。これでプロなんて言ってたら笑われるで」
自信がつき始めた頃だったから正直言ってぶん殴りたかったけど、絶対見返すというエネルギーになり、そこから文字のフォントや色のことを学んだ。

動画だけでなく、画像作成もやり始め「Canva」を使ってYouTubeのサムネイル画像などを作っていくうちに、その技術が動画にも活きていったのだった。

そんなこんなでYouTubeの編集や色んな動画を作り続けていったら、友達の所から報酬をいただけるようになった。

動画編集を続けて半年目のことだった。

額は多くなかったけれど、お小遣いにしては十分な額だった。
YouTubeの編集だけでなく、講演会用の動画やセミナー動画も編集するようになった。


副業が本業へ


そんな感じで副業としてYouTubeの編集を続けていったけれど
当時は動画編集で食べて行こうだなんて1ミリも思っていなかった。

友達の所の案件もだんだん緩やかになっていって、ちょうどコーチングスクールに通っていたこともあって、コーチングビジネスに興味を持ち始め、色んなタイミングが重なって独立起業をすることとなった。

そのコーチングスクールで出会った仲間達とお酒を飲む席があった時に
「涼平さんはコーチング出来るけどみんなからの認知は動画編集の人ですよ!」
と言われ、最初は「え、俺動画編集の人なん?」と感じながらも
僕の居たコミュニティでは動画編集を出来る人は居れど
それを全面的に出している人はほぼ居なかった。

「チャンス!」と思い、その日から発信内容を全て動画関係にした。
FacebookでもInstagramでも基本動画のことを投稿していた。

それから程なくして、ショート動画の作成・講座で使う動画資料作成・プロモーション用の動画作成などのお仕事の依頼が舞い込んできた。

ポジショニングって本当に大事なんだと改めて思った。

動画関連のコミュニティに居たら淘汰されていたかもしれないけど、コーチング・自分軸などのコミュニティだったからこそ「動画編集」という、ちょっと変化球なことをしていたお陰で求められるようになった。

特別オリジナリティを出した訳でもなかった。
戦う「土俵」を変えただけだった。


本業として「動画編集」をした先


動画編集の仕事は毎月定期的に行えるものとなった。
ショート動画の編集の案件も気づけばYouTubeの編集とアカウント管理などをするようになった。
バンドのMVのコンテ案から撮影・編集を行い、年末イベントで披露しバンドの方は勿論、来場されたお客様も喜んで下さった。

Instagramの発信も定期的に行っていた。
年末のある日、海外在住の日本人の方からDMが届いた。

「YouTubeの編集してくれる人を探していて、検索して最初にお名前が上がって実績も見させて頂きメッセージしました」

思いもよらぬ出来事だった。
すぐ個別相談をし、先方からも即決だった。

まずはお試しでということだったが、はじめて友人・知人以外のお客様を獲得出来た経験だった。

ド素人からでも動画で稼げるようになれたのが本当に嬉しかった。
寝る間を惜しんでも楽しく自分の好きなことで仕事が出来るということを証明できた瞬間だった。


現在は…


ここまで成功した話ばかりに聞こえるかもしれないが、それ以上に失敗と挫折を繰り返してきた。

せっかく獲得できた案件を横やりを入れられ、おじゃんになったり
PC開くと動悸がする原因不明の病になりうつを発症し引きこもりになったり
クライアント様が次々お断りされたり…

などなど、挙げたらキリがないが、それでも今は動画編集者としての活動のみに頼らず、講演会プロデューサーや動画編集者養成講座を開講したりと、過去の経験を無駄にしたくない思いがあるので、再び歩み出すことが出来ているのだ。

一度選択した道やチャンスは時としてダメになってしまうこともある。
だがしかし、それがあなたの「全て」ではない。

「目的」を忘れてなければ、いつからでも「やり直し」は効くのだ。
「経験」はあなたの人生の中で必ず生きていく。


動画編集だけに限らず、「得意なこと」を人にしてあげると
必ず人は喜んでくれる。

その喜びを感じたくてビジネスをしていこうと思っているのであれば
絶対大丈夫。

自分を信じて。

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