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1.2エレキギターと桜の調和/泣いてない

ども、松谷リョー(松了レギオン)です。

皆さんは学校の卒業式といったらどんな思い出がありますか?
自分は小・中学校の卒業式では泣きませんでしたが、高校の卒業式では今から泣く気しかしません。
小・中学校の友達は地元故に会うこともそう難しくないけども、高校の友達はその後会う確率が少なくなっちゃうからとかなのでしょうかね。

さて今回紹介するのは桜舞うイラストにエレキギターのサウンドがこれでもかと調和するAyaseさんの2曲目

「泣いてない」

楽曲

この曲も前回紹介した「先天性アサルトガール」同様に、エレキギターが主体となったバンドサウンドによる伴奏が特徴となっています。
卒業ソングというと合唱曲などのピアノ伴奏やアコースティックギターなどといった落ち着いた音色の楽器によるものが多くみられると思いますが、この楽曲はエレキギターをガンガンに掻き鳴らしていますね。このどこか切なげなコード進行からエレキギターもうるさく感じることはなく、卒業を感じさせる歌詞やMVと見事に調和しています。

また、前回の「先天性アサルトガール」と比べてピアノパートの主張がやはり大きくなっていると感じられます。Ayaseさんの楽曲と言えばどうしてもピアノと切っても切り離せません。この楽曲もその一つで、いわゆる合唱曲の伴奏のような旋律ではなくバンドのキーボード的な役割に収まっているのがまた良いですね。

タイトルや歌詞

以下歌詞(本人動画説明欄より引用)

肌寒い季節の風香る落莫帯びた道
深い息纏い歩くしめやかに
いつもと同じ景色が顔色を変えて佇む
相も変わらず憂鬱を抱いたまま
いつかは忘れていくものだって
あなたが言うから寂しくなって
もう一度、もう一度
振り返りたくなる
強く、強く結んだ糸が解ける
風が吹くその度思うの
木漏れ日の中一人想うの
さよならを口にすれば
全てが此処で消えていくでしょ
いつまでも変わらずにいるよ
その先で出逢えたその時はほら
あの日と同じ様に
ただ優しく笑い合おう
あんまり見ないで
大丈夫
泣いてない
少しだけ伸びた袖に空いた穴
覗き込んだ先
私達の未来が見える様な気がした
誰にも言えないこと
本当は伝えたかったこと
もう数える度幾つも溢れ出す
いつかは大人になるからさって
あなたが言うから切なくなって
あんまり上手に笑えなくて
その瞳を見てると笑えなくて
いつかは忘れていくものだって
あなたは言うけど本当かなって
もう二度と、もう二度と
戻らない日々を
強く、強く胸に刻みつける
風が吹くその度思うの
木漏れ日の中一人想うの
さよならを口にすれば
全てが此処で消えていくから
いつもの様に「またね」で返すよ
だからまた出逢えたその時はほら
あの日と同じ様にただ優しく笑い合おう
振り返らないで
大丈夫
泣いてない

この歌詞は「誰」が「誰」に向けて思いを伝えようとしている言葉なのでしょうか?
在校生から卒業生に向けてなのか、はたまたその逆なのか、卒業生同士なのか。
友達関係なのか、片思いの人なのか、恋人関係にあったのか。
たとえどのような関係だったとしてもこの歌詞には非常によく調和しています。

タイトルでもありサビ終わりにもある単語「泣いてない」
繰り返される「大丈夫、泣いてない」というフレーズからは「これからは別の道を歩くけどそれでも強く生きていける」という決意や「いつか再会できるという確信をもっての大丈夫」といった希望に満ちたもの、更には「悲しくて実際は泣いているが気丈に振舞おうとしている」という一種の強がりなんかにも感じ取れますね。

どのようなシチュエーションで考えてみてもこの歌詞は非常にしっくりくる。それ故に楽曲に自分自身を重ねやすくさせ、より思いを寄せることができるのかもしれませんね。

MV

スクリーンショット (942)

MVのイラスト並びにムービー制作はどちらもAyaseさん本人によるものです。
顔の見えない少女の後ろ姿には彼女がどのような心情を抱いているのか、わかりにくくさせる作用があるのだと思います。またその窓の奥で散る桜がこの曲の切なさに拍車をかけていますね。

またこのMVの各所に小説のような文章が見受けられますよね。
小説を音楽にするという言葉に何かピンとくるものはありませんか?
そうです、まさにYOASOBIは小説を音楽化するアーティスト。
この曲に原作があるかどうか真偽は定かではありませんが、Ayaseさんにはこの当時から文学を音楽化するセンスがバチバチにあったのでしょう。

最後に

ボカロ曲紹介第二回「泣いてない」いかがでしたでしょうか。
どうしても私の語彙力が足りないせいか、文章に起こしてもこの曲の魅力を伝えきれている気が全くしません。
ですので取り敢えず一度聞いてみてください。

百聞は一見に如かずならぬ、百視は一聴に如かず、です。

さてここまでAyaseさんの曲を時系列順に紹介していますが、今後も投稿順に紹介するかはわかりません。ただ、次に紹介しようと思っている曲はもう決まっていて、自分がかなり好きな曲なので紹介にとても気合が入ると思います。どうぞご期待ください。

では。


P.S 皆さん好きな人っていますか?
 もう一つ、皆さん夢ってありますか?

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