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”コーチャブル”かを見極める方法
コーチャブルになることが、すべての基礎になりえて、私達のチャンスを増やし、人生を面白くしてくれるのでは?という仮説について書きます。
そして自他がコーチャブルかどうかを見極める方法についての仮説を書きます。
応援したい!と思える人、思いにくい人
学生150人くらいに、無償でコーチングもどきを自分への訓練として行ったが、その過程で、
・「この人はきっと伸びるんだろうなぁ、応援したいなぁ」
・「もっと話聞きたいいなぁ」
と思う人もいれば、正直、
・「うーん、この人は伸びるのが大変そうだなぁ」
・「この人と働いたら、お互い辛いかもなぁ。」
という人もいた。
前者と後者を分かつものは何か。
それを考えていたが、しっくり来る仮説が出来た。
その学生さんが、コーチャブルかどうか。
これで自分の感覚は説明できると感じた。
コーチャブルとは何か
辞書的な定義を持ってくれば、以下である。
capable of being easily taught and trained to do something better
(http://www.learnersdictionary.com/definition/coachable より)
意訳:何かを良くするための教えを容易に受け、身にすることができること
コーチャブルとは、何かを良くするための教えを容易に受け、身にすることができる状態のことだ。言い換えるなら、コーチングをしっかり受けられる状態を指すといえる。
例文を作るなら、
あの選手はとてもコーチャブルで、上達が速い。
といった感じになる。
いくつかのツイートをみて、感覚を掴んでいただきたい。
コーチングは万能ではない。大前提としてコーチングの対象がコーチャブルであること。
— 坂本@大分の水泳コーチ (@Masahiiiii) January 26, 2020
『1兆ドルコーチ』の中でビル・キャンベルはコーチャブルな資質として『正直さ』『謙虚さ』『諦めず努力を厭わない姿勢』『常に学ぼうとする意欲』を上げている。
競泳でも当てはまる。
コーチがクライアントにコーチャブルな資質を求めてばかりで自身の研鑽を積まないのはもっての他だが、こちらも真剣ゆえ本気な人と時間を共にしたいのはある。
— 綱嶋 航平 / Tsunashima Kohei (@tnsm0223) January 25, 2020
"ビルが求めたコーチャブルな資質とは、「正直さ」と「謙虚さ」、「あきらめず努力を厭わない姿勢」、「つねに学ぼうとする意欲」である。"
実際のところコーチングが機能するかどうかは、コーチよりも本人の謙虚さが影響する。英語でコーチャブルと呼ばれ、松下幸之助翁が素直さと呼んだものは同一だと私は思う。受け入れるなら万物は師となる。受け入れなければコーチすら敵になる。素直さを阻害する最大の感情は恐れだ。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) December 21, 2019
コーチャブル(Coachable)というコーチングをしっかり受けられる状態を表す言葉がある。
— ワコンチェ野原@ベトナム×IT×コーチング (@chan_chin39) February 6, 2020
コーチングの基本はコミュニケーションなので、ベトナム人をコーチングする場合、まず質問に対して手短に答えるという回答スキルを身につけてコーチャブルにする必要がある。#コーチング
コーチャブル(指導可能)な人間は、多くの情報を吸収し、的確に取捨選択して意思決定していくので、意思決定の精度が増していきます。こうしたコーチャビリティがなくて、成功した人を私は見たことがありません。#読書#ポスト平成のキャリア戦略
— 髙橋謙人@人事&ベーグル│HRお役立ち情報や読書記録 (@kento_manabana) January 27, 2020
コーチャブルで在ることのメリット
コーチャブルで在ることのメリットは何か。
一番のメリットは、
成長するためのチャンスが舞い込むようになる
ということだと感じる。
なぜか。
あなたが上司で、同じスキルレベルの部下がAとBがいて、それぞれにアドバイスをする場面を想像していただきたい。
部下Aとは、以下のようなやり取りになったとする。
上司(あなた)「この仕事、△△をしてみたら、より良く進むと思うんだけど、どう思う?」
A「○○という目的と背景をふまえて、△△をしてみたらとおっしゃっているんですね。わかりました。アドバイス感謝します。明日までにやってみます。」
(1日後)
A「△△をしてみました。その結果、□□になりました。正直うまくいかなかったです。○○の目的に近づくためには、次回は教えていただいた△△に加えて、◇◇を工夫してみようと思うのですが、ご意見ありますか?」
部下Bとは、以下のようなやり取りになったとする。
上司(あなた)「この仕事、△△をしてみたら、より良く進むと思うんだけど、どう思う?」
B「なるほど。やってみます。」
(3日後)
上司「△△、やってみたかな?」
B「あぁ、ちょっと難しくて、ここで詰まっているんですよねぇ」
部下AとB、あなたならどちらをより育てたいですか?
大事な仕事を、どちらに振りますか?
同じスキルレベルなら、多くの人がAを選ぶだろう。
仮にその時点で多少Aのスキルが劣ってても、Aの将来性を見込んでAを選ぶ人が多い気がする。それが人間というものな気がする。
そしてAは多くの先輩や上司に、このようなやり取りができるので、信頼が積み上がっていき、他の仕事や、そのコツを教えてもらえるようになった。その結果、Aはスキルが向上し、活躍する見込みが上がっていく。
このように成長するためのチャンスが舞い込むようになるということがメリットとしてあげられる。そしてチャンスが増えると、人生はきっと面白くなる。
他にも色々とメリットは有ると思うが、それは読者の方に考えていただければなと。
コーチャブルな資質
『1兆ドルコーチ』という書籍で、ビル・キャンベル氏は、コーチャブルな資質として、
・正直さ
・謙虚さ
・諦めずに努力を厭わない姿勢
・常に学ぼうとする意欲
を挙げている。
なぜこれらの資質がコーチャブルで在ることにつながるだろうか。
コーチングもどきをしてきた身からすると、いくつか推測できる。
前2つと、後ろ2つで考えを述べる。
・正直さ、謙虚さ
何かを教わる or 上達するためには、まず、現状理解と目標設定が必要になる。そしてコーチはこれを助けるのだが、相手が正直さや謙虚さに欠けると、現状理解ができなくなる。
正直さ、謙虚さに欠けると、コーチが現状理解を助ける質問をしても、以下のようになる。
コーチ「目的遂行をする上で、ご自身の課題は何かありますか?」
クライアント1「いやぁ、特に思いつかないです」
クライアント2「怖いので言いたくないです」
コーチ「お話を聞く限り、ここは課題になるかもしれませんね」
クライアント「でも、○○だから仕方無くないですか?」
目標を達成するには、自身が乗り越えなくてはいけない課題が大概あるので、まずその課題を認識する必要があるのだが、正直さと謙虚さに欠けると、課題の特定が難しくなり、克服も難しくなり、目標達成が遠のく。
謙虚さに関しては、為末大氏の考察も参考になるので、載せておこう。
一見謙虚だが謙虚ではない人間の特徴は、変わるつもりがない。なぜ変わるつもりがないかというと実は今のままの自分でいいとどこかで思っている。それは意欲がないか、過大評価をしているか、体裁の方を成長よりも優先している。口癖は、でも、だけど、が多い。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) December 21, 2019
なかなかに手厳しいが、村上には刺さった。謙虚でありたい。
次は、コーチャブルな資質の後ろ2つについて
・諦めずに努力を厭わない姿勢、常に学ぼうとする意欲
現状理解と目標や理想の設定ができると、理想と現実のギャップを埋める作業が始まる。そしてこのギャップを埋めるというのは、得てして難しい。
まず、理想と現実のギャップの大きさに打ちのめされて動けなくなるケースが多い。これは”ちょっと賢い”人にありがちである。
「なんとなくこれくらい大変で途中でこういう壁がありそう」というのが概算できてしまうので、自分でイメージした壁の高さに絶望して「私にあんな壁は登れない」となるのである。
なんとか最初の絶望を回避したら、あなたを挫折させにかかる幾多の課題が道半ばで現れる。以下の『鬼滅の刃』の一コマに、全てが説明できる。
エンジニアしてるといつもこんな感じ pic.twitter.com/gNZNXfDqRp
— くわこ (@MasakiKuwako) December 29, 2019
これを乗り越えるためには、
諦めずに努力を厭わない姿勢、常に学ぼうとする意欲
がどうしても必要になるのである。
コーチャブルかどうかを見極める質問
自分に問うたり、面接官をやる人などは、試してみても良いかもしれない。
・今まで、最も影響を受けた、人/言葉/作品/本はなんですか?どのような影響を受けました?それによってあなたの人生はどう変わりましたか?
・今まで受けた、最も手厳しいアドバイスはなんですか?それに対してどう反応しましたか?
・話すことの多い知り合い5人を思い浮かべてください。その人から学んだものはありますか?
・同僚や上司から、「君のやっていること、こうしてみたら?」という提案を受けたとき、どう返しますか?
・あなたが人生で最も頑張ったことはなんですか?それをもう一度やるとしたら、どのような工夫を加えますか?
他に良い質問があれば、教えて下さい。
明日からコーチャブルになる方法
すぐに導入できそうなものを考えた。
・部下Aのフォーマットを取り入れる。再掲する。
上司(あなた)「この仕事、△△をしてみたら、より良く進むと思うんだけど、どう思う?」
A「○○という目的と背景をふまえて、△△をしてみたらとおっしゃっているんですね。わかりました。アドバイス感謝します。明日までにやってみます。」
(1日後)
A「△△をしてみました。その結果、□□になりました。正直うまくいかなかったです。○○の目的に近づくためには、次回は教えていただいた△△に加えて、◇◇を工夫してみようと思うのですが、ご意見ありますか?」
↑を抽象化すると、即レス&即実践、素直さ、感謝、傾聴、目的志向、改善志向がAから見て取れる。どうせ情報やチャンスを提供するなら、こういう人に提供したいのが人情である。
ただ、自分で書いておいてなんだが、常にこれをやるのはめちゃくちゃむずい。村上もいつもはできない。が、即レス&即実践だけからでもやっていきたいところ。
・ためになる本を勧められたら、3日以内に、感想を返す
いままで本や映画を勧められたことは在るだろうか?きっとあったと思うし、これからもあるだろう。
「これめっちゃ君の仕事に使えると思うよ!!」って勧められた本はすぐに読んで感想を返してみよう。
それだけで、推薦者は、「いい本があったらまたこの人に勧めてみよう!」となる。これが、人情である。
コーチャブルであることが、土台となる。
まずは、コーチャブルになる。そこがあらゆることの土台になりえる。
コーチャブルになれば、様々な有益な情報やチャンスが舞い込むようになっていく。それに感謝し、ベストを尽くし、改善を試みる。さらにアドバイスを謙虚に求め、学ぶ。成長し、実績を出す。そうすることで、さらに情報とチャンスが得られる。これって、面白い人生じゃないですかね?
生涯、コーチャブルな存在でありたいと思った。
告知:
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