無能社長とデザイン

僕のいる会社の社長は無能です。

機嫌で言う事が変わるし、ハラスメントじゃね?って感じる時もあります。
米粒は残しまくるし、ゲップもオナラも食事中に何の気無しにしてる様に見えます。

まぁもうおじいちゃんなので制御がきかないのかもしれません。

仕方ない事かもしれませんが、もう引退して欲しいです。

トップダウンなので全ての決定権があり、ちょっとしたことまで確認をとる必要かがあります。

僕以外の人も大分高齢なので、そう言う環境に囲まれてあるが故に、今の世代を知りません。

連休をとると機嫌が悪くなるし、私生活より仕事を優先させるし、LGBTQを病気だと言う。
コロナにかかっていても出社するし、インフルにかかっていても出社する。
面接では親のことや恋人の有無や結婚の事まで聞いてくる。

1番の問題は、自分は全てを分かっていて正しいと確信している所。

私はデザイン業務を行っていますが、当然のことながら社長に確認が必要となります。

ですが、社長はデザイン素人。
僕の入社以前のチラシはどれもTHE素人というレイアウトやデザイン。
そこに意図や目的がある訳でもない。

結局商業においてのデザインは、儲けの出る何かに繋がるかだと思っていますが、それを検証する事もない。

私はデザインを初めて長くないですし、能力が高いと自負している訳ではありませんが、少なくともWEBやグラッフィックのデザインについて多少なりとも進行形で学んでいます。

最終的に作ったデザインを見る人はお客なので、知識のない人の意見が必要ないとまでは言いませんが、自分の意見が「正しい」と言う言い方をされるとやる気も無くなってしまいます。

正しい正しくないは結果が教えてくれるものだし、時間、場所、客層、他にもあらゆる影響を受けると思います。

それに、年配になると光を受け取りづらくなるので色の見え方も僕とは違うはずです。
(老化は徐々に進行し、かつ脳が補正するので本人が色の変化に気づいているケースは殆どないそう)
僕と社長とでは見ている世界が違います。
デザイナーはただ文字や写真を並べてるのではなく、そういった部分も考慮しているのではないでしょうか。

そんな社長の元では、良いデザインを作ろう!ではなく、社長のOKが出るデザインを作ろうと言う考えになってしまい成長する機会を失っているように感じます。

しかし、デザインの現場では素人クライアントの意見に合わせないと終わらないシーンもまたあると思います。

結局仕事とは「人の役に立ってお金を貰う」ことですから、この人は役に立ったとクライアントが感じればいいとも言えます。
世の中そう言うものだと割り切ってしまえばそうなのかもしれませんが、そう考えないといけない状況が生まれてしまう人間はやはり非常に愚かだと思います。

ちなみに社長にデザインの勉強はどこでされたんですかと聞くと、

『ウチの家庭は絵に造形があって、僕はしてないんだけど、祖父が油絵をしていた。』

と言っておられました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?