Ryo Kubo

オトナの教養とユーモアを育むnoteです。 中小ベンチャー経営者。公認会計士・税理士。…

Ryo Kubo

オトナの教養とユーモアを育むnoteです。 中小ベンチャー経営者。公認会計士・税理士。 賢くオモロく生きようがモットーです。漫才もやっています。 よろしくおねがいします。

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最近の記事

効果的に伝えるために本当に必要なこと

今回は「わかりやすく説明するとはどういうことか」について考えてみる。 職業柄、人に物事を説明する機会が多く、常に「どうやったら上手く説明できるか」を考えている。 一般的によく言われるのは、「結論から話せ」というアドバイスである。 これは特に上司やせっかちな社長(特に男性)に対して効果的であるが、一つ注意点がある。 それは、ここで言う「結論」とは、その話の本当の結末ではなく、話し相手が聞きたいと思っているポイントを指す。 これを把握することで、一見デキるビジネスマン風の喋

    • 「意地悪な日本人?」行動心理学から見る真実

      最近、僕はミクロ経済学を勉強し直しているのだが、その中にゲーム理論というものがある。 ゲーム理論といえば、「囚人のジレンマ」が有名だ。 詳しくはぜひググっていただきたいが、経済学でよく示されるのは 「人間は合理的に行動できない」 ということだ。 囚人のジレンマはその代表例である。 今回は、それをよく表した「スパイト行動」という概念について考察を行いたいと思う。 スパイト行動とは 「相手に出し抜かれるくらいなら、自分が損してでも相手を出し抜いてやろう」 という行動を指す。 こ

      • 【オススメ本】難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!

        最近、ミクロ経済学を学び始めた。 世界のいろんな知識人の発信を見ていると、どうやらミクロ経済学が実践的で良いらしい。 大学時代を含め、経済学にはほとんど触れて来なかった僕が、イチから独学で学ぶことにした。 しかし、どうしても避けられない壁にぶつかった。 それは『微分積分』である。 ミクロ経済学の理解に欠かせない微分積分だが、この二つの言葉だけで僕の脳はフリーズする。 そもそも「微分」と「積分」という名前がいけない。 人を寄せ付けない、何とも排他的なイメージが漂う。 しかし

        • 顧客が求めるものは何か?現場からのヒント

          ファミリーレストランでの何気ない一コマからも、ビジネスにおける大切なことを学ぶことができる。 今回は、ちょっと耳にしたファミレスでのエピソードから、「正しいこと」と「顧客が求めること」の違いについて、改めて考えてみようと思う。 まずはエピソードを読んでもらいたい。 レストランの一角で、少し困惑した様子の老人が若いスタッフと話していた。 老人はウーロン茶を単品で注文しようとしていたが、ドリンクバーというシステムを知らなかったようだ。 新人スタッフは丁寧に「当店ではウーロン

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          【オススメアイテム】Anker Nebula Capsule 3

          僕が愛用しているプロジェクター『Anker Nebula Capsule 3』は、ただのモバイルプロジェクターではない。 これは、日常を格段にアップグレードするマルチツールだ。 これを使い始めてから、僕のQOLは爆上がりした。 この記事では、この素晴らしいガジェットがどのように僕の生活を豊かにしたかを紹介しよう。 まず、このプロジェクターのサイズについて話さなければならない。 ビールのロング缶ほどの大きさで、そのコンパクトさは想像以上だ。 キャンプやアウトドアで大活躍するの

          【オススメアイテム】Anker Nebula Capsule 3

          理想の恋愛相談から考えるコミュニケーションの本質

          僕は今日、ある興味深い発見をした。 それは、僕たちが日常的に陥っている「言葉の罠」についてだ。 例えば、恋愛相談の場面で、この罠が如実に現れる。 きっとあなたも見覚えがあるはずだ。 まず、よくある光景を想像してほしい。 友人が真剣な顔で「彼女を作りたい」と相談してきた。 さて、あなたならどう答える? 「痩せろ」「清潔感を出せ」「優しくしろ」... こんな風に答えてしまうだろう。 でも、ちょっと待って。 これって本当に「彼女を作りたい」という願望に応えているのだろうか? 実

          理想の恋愛相談から考えるコミュニケーションの本質

          【オススメ映画】BLUE GIANT

          『BLUE GIANT』という映画を観た。 正直に言うと、原作の漫画は全く読んだことがなかった。 でも、これがもう、シビれた。めちゃくちゃ良かった。 世界ナンバーワンのジャズサックス奏者を目指す男の物語。 単純に聞くと、「ああ、また青春ものか」と思うかもしれない。 でも、この作品は違う。 音楽という目に見えない芸術を、どう視覚化するか。 そこに、この映画の真骨頂がある。 音楽系の作品って、原作に音がない分、読者の想像力に委ねている側面が多い。 だから期待値がめちゃくちゃ上

          【オススメ映画】BLUE GIANT

          何も起こらないことの価値。褒められなくても大切な仕事がある

          今回は「予防の価値」について考えてみたい。 会計士である僕は、しばしば「縁の下の力持ち」と呼ばれる職業に従事している。 一見地味な仕事に思われるかもしれないが、その本質は会社やビジネスの安定を支える重要な柱なのである。 予防とは、まさに空気のごとき存在である。 その価値は、失われて初めて認識されるパラドックスな性質を持つ。 風邪予防の重要性が、治療法の開発ほど称えられないのと同様である。 しかし、冷静に考察すれば明らかだろう。 画期的な治療薬の開発より、そもそも疾病にかか

          何も起こらないことの価値。褒められなくても大切な仕事がある

          現状維持が最大のリスク?変化の時代の生き抜き方

          僕は日々、クライアントにリスクについて助言する仕事をしている。 会計士や税理士とはそんな仕事だ。 「この手順だとミスが起きるリスクがありますよ」とか 「これを経費にすると税務リスクがありますよ」とか。 しかし、ふと気づいた。我々の人生そのものが、実はリスクだらけなのではないか? リスクという言葉、聞こえは怖いが、実は面白い。 金融用語で「危機」と訳されるこの言葉、実は「危険」と「機会」を同時に含んでいる。 つまり、成功の可能性と失敗の可能性が同居している状態のことだ。 人生

          現状維持が最大のリスク?変化の時代の生き抜き方

          "人を動かす"のではなく、自分を知ることが幸せへの近道

          陰陽五行や九星氣学という用語を聞いたことがあるだろうか? 経営者であれば耳にしたことがある人も多いはず。 僕は最近、陰陽五行や九星氣学といった、いわゆる『万象学』の世界に足を踏み入れた。 正直、最初は「ああ、またどこかの占い師が考えた新しいトレンドか」なんて、鼻で笑っていた。 でも、深く掘り下げてみると、これが意外にも科学的な根拠に基づいた学問だと学問だということがわかった。 京セラの稲森和夫さんをはじめとする経営界の大物たちが真剣に学んでいるというのも、今となっては「なる

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          【オススメ宿】宿場町 HOTEL 講 大津百町

          世の中には良いコンテンツがたくさんある。 本をはじめ、映画や音楽、YouTube動画まで、 様々なコンテンツの中から選りすぐりのものをご紹介 本日は【オススメ宿】 今回は、滋賀県大津市にある隠れた宝石のような宿を紹介したい。 その名も「講 大津百町」。 この宿との出会いは、ある意味運命だったと言えるかもしれない。 名古屋から来られた大先輩が「すごくいいところがある」と言うので、半信半疑で訪れてみた。 僕は長い間滋賀に住んでいるが、正直、滋賀にそんな素敵な宿があるとは思っ

          【オススメ宿】宿場町 HOTEL 講 大津百町

          麦わら海賊団のチームビルディングが最強だった

          最近、チームビルディングについて興味深い話を学んだので、共有したいと思う。 テーマは「やっぱ麦わら海賊団って最強やん」という話だ。 いや、冗談ではない。これはチームビルディングの本質を捉えたメソッドに基づいている話だ。 まず、「2ピザ・チーム」について説明しよう。 これは、Amazonが短期間で急成長した理由の一つとも言われる組織編成方法で、チームの人数を5~10人に絞る、つまり「2枚のピザで足りるくらいの小規模なチーム」を作るというものだ。 なぜ小規模なチームが効果的な

          麦わら海賊団のチームビルディングが最強だった

          【オススメ本】『一無二の会社の魅力を引き出す 弊社ダシ屋と申します』

          「企業や地域のおダシ屋」 と名乗る会社がある。 インビジョン株式会社。 僕は最近、ある本に出会った。 その本は、僕の中の「自分探し」という名の鍋に、絶妙な「おダシ」を加えてくれた。 タイトルは控えめに言って、ドンピシャだ。 「企業や地域のおダシ屋」。 聞いただけで、思わず「へぇ」と声が漏れる。 これは、インビジョン株式会社が自らを定義する言葉だ。 本書は、元広告会社がこの奇抜な看板を掲げるまでの道のりを、社長自らが綴ったものだ。 実は僕、ここ数年「KUMA Partn

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          行き詰まったとき「丁寧に」を心がけると上手くいく理由

          僕は日頃からメモを取る習慣があって、ふと思いついたことをすぐにNotionに記録している。 そして定期的にそのメモを見返すのだが、その中に 「行き詰まった際には、丁寧にすることを心がける」 というフレーズがあった。 どこで見かけたのか記憶は定かではないが、この言葉に深い意味を感じている。 この考え方は、実際の仕事や生活の中で非常に重要だと僕は考えている。 特に忙しさのあまり焦っているときこそ、丁寧さを意識することで結果的に効率が上がることがある。 例えば、タスクが山積みで頭

          行き詰まったとき「丁寧に」を心がけると上手くいく理由

          【オススメ本】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける

          僕が今回紹介したい本は、『メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける』だ。 「幸せに暮らしたい」 ——これって、唯一人類に共通する願いじゃないだろうか? でも実際のところ、常にご機嫌でいられる人は少ないだろう。 じゃあ、その難しい問題にどうアプローチすればいいのか? そこで登場するのが【メタ認知】という考え方だ。 ざっくり言うと、自分自身を俯瞰的に、客観的に見ることで、考え方の”癖”を治す試みだ。 これは、認知行動療法でも有効なアプローチとされている。 この本は、そん

          【オススメ本】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける

          【オススメ本】『妄想力 答えのない世界を突き進むための最強仕事術』

          先日、とあるセミナーに参加してきた。 そのセミナーには、本書の著者である田中安人さんが特別ゲストとして登壇していた。 田中さんは吉野家のCMO(最高マーケティング責任者)であり、彼の話は本当に面白くて引き込まれた。 だから、その場で彼の著書『妄想力 答えのない世界を突き進むための最強仕事術』を即購入した。 タイトルからしてワクワクするこの本、読んでみると期待を裏切らなかった。 田中さんは、【妄想力】を武器に、会社や業界の枠組みを超えた解決策を次々と打ち出している。 彼のユニ

          【オススメ本】『妄想力 答えのない世界を突き進むための最強仕事術』