未来の子どもたちの環境権を守れる「みんなの明治神宮外苑」がいい
もっともっともっと。対話の場の機会を求めよう
一度立ち止まろう。
180度回り道になっても対話を重ねる民主主義のプロセスを。
カリスマはいらない。カルトはもっといらない。代わりにタウンミーティングや市民ワークショップ実施を求めよう。
選挙はすごく大事だけれど、あくまで民主主義の接続点。選挙と選挙のあいだにこそ市民対話の場を増やす機会を。
坂本龍一さんの名曲にもある「put your hands up」
「お手上げ」と降伏してしまう人もいるけれど、何度でも「手を上げて」今出来ることで前向きに対話に関わろうとする人が増えていく。
後者のput your hands up こそ「参加型の楽しい民主主義らしさ」だと思います。
明治神宮外苑は、弊社 株式会社 PARK STARS もすぐ目と鼻の先にある13年間 愛でてきたご近所です。いまの再開発計画では、一帯は2036年までフェンスに覆われたビル建設の工事現場となります。
野球・ラグビーの選手・ファンの意見も反映できるような、何より、今の市民・子どもたち、そして未来の子どもたちの環境権を守れる「みんなの明治神宮外苑 」がここには必要だと考えます。
▼ 世界に誇るパークシステム 明治神宮外苑
多くのスポーツファン・憩いの市民にとって、ベストな案はあるはず
世界遺産を認定する機関イコモスは、明治神宮外苑をこう評価しています。
「神宮内苑の森」は いきものの宝庫。
「神宮外苑の杜」は 文化・スポーツ・森の広場。
陰と陽の対の巨大なグリーンスポットが、裏参道の並木で繋がるよう一体としてデザインされています。
ちなみに神宮外苑は、今は所有権がねじれているけど 全て元国有地です。そして今も25%は国有地。
明治神宮球場と秩父宮ラグビー場、権利変換方式で場所を入れ替えて建て替える現計画は、一宗教法人に便宜を図る脱法性を大きく孕んでいると思います。(ここ10年、そんな話ばっかりです。。)
場所を入れ替える代償として、野球・ラグビーどちらの選手・ファンどちらにも大きなデメリットをもたらす球場の計画になっています。場所を入れ替えず、もっとスポーツファンが大満足する球場にリノベ・アップデートできるはずです。
昨年(2023年)9月7日、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関イコモスと日本イコモスは、神宮外苑の再開発に「遺産危機警告(ヘリテージアラート) 」を出しました。それに意義を唱えたのは東京都と政府です。
世界自然遺産・文化遺産の維持や申請に奔走している日本中の皆さんは、そんな政府の態度に何を思うのでしょうか。
1970年代、荒廃していたニューヨーク・セントラルパークの中にビルや遊園地をつくる「収益化計画」が進んでいました。しかしNY市民のパワーでそれはストップされました。
民間に公園を売り渡すのではなく、代わりにセントラル・パーク・コミュニティ基金を設立。市側は維持管理を市民の管理委員会に任せました。
ニューヨークの人たちができたことは、
東京の人たちでも出来ると思うのです。
明治神宮外苑 再開発問題に対するPARK STARSの考え方について
ここで改めて。
(明治神宮外苑 再開発問題に対する弊社の考え方について)
私たち株式会社PARK STARSは、市民一人ひとりが幸福を得られる地域づくり・コミュニティデザインに携わる民間事業者として、また2011年より13年間 明治神宮外苑の近隣にあるオフィス(本社 東京都港区南青山一丁目)での事業活動を行い、時に憩いを得てきた一近隣事業者として、明治神宮外苑の「乱開発」に意義を唱えます。
明治神宮外苑は、日本が世界に誇る文化資産であり、多くの学校が近隣にある文教地区でもあります。公共財として東京都・所有者は、まず最低条件として、子供たち・近隣住民・一般利用者の「環境権」を確保すべきです。
また再開発の検討プロセスにおいても、民主的・透明性の担保された開かれた対話のプロセスと専門家からのチェック、そして開発計画には適正な環境アセスメントは必須だと考えます。
政教分離原則を逸脱する東京都や新宿区による一宗教法人に便宜を図るかのような意図的な規制緩和が明らかになりつつある現在、東京都・行政運営の在り方についても見直しを求める立場です。
弊社は、2023年9月7日にヘリテージ・アラートを発出したユネスコ諮問機ICOMOSの5つのアラート提言(下記抜粋)を全面的に支持致します。
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