コモンズを作り コモンズを社会にかき混ぜていく
3本のユリノキ
チューリップのような形の花にたっぷりの蜜。たくさんの鳥たちが集まる木。それが ユリノキ です。
新宿御苑のシンボルツリーとしても 有名ですよね。
日本では新宿御苑で初めて植えられ いま 120歳くらい。近付いてよーく見ると 3本の木が寄り添いながら並んでいます。この木たちを母樹として、日本各地にユリノキの子たちが広まっていきました。
様々なシステムに潜む 外部化という正義
なんでもそうなんですけど 原理主義って「怒り」がベースです。だからパワフルだしカンフルだし。子どもが大人に対しての「反抗心」。もう邪魔しないでくれーっていう「対抗心」。
人間も「振り回されてきた大自然への反抗」から 市場原理主義・金融資本市場を拡大させてきたとも言えます。いわば 数100年にわたる 大反抗期。
資本主義は「外部化」を正義にします。
外へ外へと不具合を投げ捨てて内部だけが肥大化していきます。外部化すれば「内部には見えない」。だから見て見ぬふりは「正義」なのです。パラリラ パラリラ〜・・・騒音を外部化し、自分たちだけが気持ちよくなる暴走族の論理です。搾取する外部が枯れてくれば次は、内部の人たちを「外部化」していきます。こうやって搾取の入れ子構造が出来ていきます。
2030年へSDGsゴールを真剣に取り組むなら「怒り」から「循環」へ地域や組織をシフトさせていかネバ。
人間性の回復のぐるぐると自然資本の拡張のぐるぐるを繋ぎ合わせていく。
この2つの循環を重ねあわせていくために、公営だけでも資本主義だけでもない社会的共通資本(コモンズ)的なシステムをさまざまな場所や地域に
再生させていくことが必要。
コモンズを作り コモンズを社会にかき混ぜていく。
コモンズを活かす側に回るには まず「消費者」である じぶん から卒業すること。「生産者」である じぶん を育てることです。
ユリノキの別名は チューリップツリー。
春になると大きな木いっぱいにチューリップのような花が咲き、東京中の鳥が集まります。蜜を分け、木陰を作り、120年間 CO2を吸収し、子どもたちは日本中に広がり。新宿御苑の3本のユリノキも 怒ってるひまもなさそうで。来年の花を咲かせる準備をしてますなー。